人間狩り(1962):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
人間狩り(1962)
人間狩り(1962)
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人間狩り(1962)

1962年1月23日公開、89分
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「メキシコ無宿」の星川清司が原作・脚色し、「ずらり俺たちゃ用心棒」の松尾昭典が監督した刑事もの。撮影は「黒い傷あとのブルース(1961 野村孝)」の岩佐一泉。

ストーリー

小田切は総監賞を五回も貰った敏腕刑事だが、非情ということで署内での評判はよくない。警察学校で同期だった桂木だけが唯一の友である。ある日、一度も尻尾をつかまれたことのない顔役田口が、十五年前の強盗事件の口を割った。「だが、もう時効になってる。それにコロシをやった房井は今どこにいるか知らねえよ」と、田口はうそぶいた。小田切が古い記録を調べると、それは田口の思いちがいで、その事件は時効までにまだ三十七時間残っていた。房井を捕えれば今度こそ田口をブチ込むことができる。小田切は品川にいた房井を求めて、当てのない調べを始めた。十時間も歩きまわったころ、房井が昭和二十年に千葉県の青砥に疎開していたことを聞き込んだ。調査のすえ、房井の行方を知っているという老婆を追って、小田切は熱海へ飛んだ。同じ頃、彼の恋人志満は小料理屋をやめ、大阪へ行こうと考えていた。彼女は小田切が絞首台に送った殺人犯の情婦である。時効最後の日、小田切は、房井が赤羽にいると知った。一方、警察で桂木刑事が志満に「小田切にはあなたが必要なのだ」と慰撫していた。房井は長患いの妻を抱え、靴直しをやっていた。大学出の長男浩一は一流会社に勤め、娘京子も明るい性格だった。「あと一日逃げのびれば……」と帰宅した房井は、張り込み中の小田切に気がついて逃げようとした。その時、小田切の肩を叩いたのは、志満を連れた桂木だった。「房井をあげたところで何がのこる。家族が不幸になるだけだ」。小田切の顔に逡巡の色が流れた。十二時すこし前、房井を京成町屋駅に追いつめた小田切の足に、京子がしがみついた。「私です……私が……」と房井が十五年も抱き続けた思いを吐き出したとき、小田切の手から手錠がポトリと落ちた。時計は十二時を告げ、ホームの上を、木枯しが吹き抜けていった。

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作品データ

製作年
1962年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1962年1月23日
上映時間
89分
製作会社
日活


[c]キネマ旬報社