爛(1962):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
爛(1962)
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爛(1962)

1962年3月14日公開、88分、文芸
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徳田秋声原作から「献身」の新藤兼人が脚色、「うるさい妹たち」の増村保造が監督した文芸もの。撮影は「誘拐」の小林節雄。

ストーリー

キャバレーのナンバーワンだった増子が、浅井に妻がいると知ったのは同棲して暫くたってからだった。女給時代の友達雪子も近くの安アパートで歌手あがりの青柳と精気のない生活を続けていた。増子をとりまくそんなただれた暮しのしみが、増子にこびりついてくるような日々だった。そんな或る日、浅井の妻柳子が増子のアパートにどなりこんで来た。浅井は本妻の柳子にはつくづくいや気がさしていた。喘息の発作を交えながらヒイヒイ嫉妬に泣きわめく柳子との生活を清算しようとする浅井。そんな男のいい加減さも増子にはよく判った。とうとう浅井は弁護士を立てて柳子と離婚した。浅井と増子は前より良いアパートに移った。柳子は郷里の座敷牢で狂い死にした。寝ざめの悪い増子は柳子の寺詣りをした。その帰途、友達の芳子を訪ねた。元将軍の奥様におさまっている芳子は、子供を生んで老夫の死後も自分の地位を守るつもりだという。それを聞いた増子は、やっとつかんだ、自分の妻の座に不安を感じた。そんな時、増子の姪の栄子が訪ねて来た。果樹園の息子との縁談を嫌って家を飛び出して来たのだ。栄子は浅井の許しを受けて増子と一緒に生活することになった。増子は子供を生める体に返して貰らう手術をうけるため、入院した。その留守中、浅井と栄子は関係を持った。これを知った増子は栄子をはげしくののしり追い出した。だがそれでも不安な増子は芳子と相談して栄子を結婚させることにした。結婚の前日栄子と浅井は山のホテルで秘密の時間をもった。しかしそれを知らない増子は栄子の花嫁姿を見て満足気だった。

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作品データ

原題
Stolen Pleasure
製作年
1962年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1962年3月14日
上映時間
88分
製作会社
大映東京
ジャンル
文芸


[c]キネマ旬報社