花と怒涛:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
花と怒涛
花と怒涛
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花と怒涛

1964年2月8日公開、92分
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青山光二、舟橋和郎の原作を、「地獄の夜は真紅だぜ」の阿部桂一と木村威夫が共同で脚色、「関東無宿」の鈴木清順が監督した侠客もの。撮影は「競輪上人行状記」の永塚一栄。

ストーリー

頃は大正、尾形菊治は、東京湾埋立地の負債をする村田組の飯場で土工たちの人望を克ちとっていた。ある夜菊治は村田組の小頭桜田と乾分に襲われた。近くの料亭からこれを見ていた馬族芸者万竜に助けられたが、反対に桜田にその度胸のよさをかわれた。ある日村田組とは大東電力の工事をめぐってライバルである玉井組の賭場へのりこんで菊治は一勝負挑んだ。とそこへかつて浅草六区で格闘寸前となった、不気味な殺し屋風の吉村と再会した。そんなある日菊治は政財界の巨頭重山音蔵にきにいられ組の小頭にとりたてられた。一方玉井組の組長は無法者の井沢がたち、しかも万竜に思いをよせているとあって組の間は険悪になった。悪どい手段でことごとに挑戦する井沢を菊治は面詰した。万竜にはねつけられ逆上した井沢は菊治を半殺しにしようとしたがまたも万竜の好意ですりぬけた。大東電力の工事利権は、ようやく村田組の手に入った。広大な埋立地はたちまちにして修羅場と化した。重山の仲裁でその場は和解したものの一方ではみえがくれに菊治について廻る吉村の無気味な姿があった。賭場で菊治の命を狙う村田のワナに陥て怒った菊治は村田を一気に刺殺した。菊治に好意をもった万竜は、菊治がおしげという女と駈け落ちして来た夫婦であると知って愕然とした。吉村はその二人を斬るべく追い狙っているのだ。どこにもいられなくなった菊治とおしげは重山に救いを求めた。重山のきもいりで満州渡航と決り新潟港で出航を待っている菊治を追って、万竜がかけつけた。が、おしげと間違えられ吉村に刺され息絶えた。菊治は吉村を斬るが、瀕死の吉村は遅れて現われたおしげに一刀を浴びせる。傷を負いながらも必死に菊治を追ってきた刑事に取りすがるおしげ。情にほだされた刑事は、「尾形は既に船に乗った。女房も傷が治ったら行くそうだ。女房というものは良いものだな」と言い残し、菊治を逃がすのだった…。

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作品データ

製作年
1964年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1964年2月8日
上映時間
92分
製作会社
日活


[c]キネマ旬報社