夕陽の恋人:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
夕陽の恋人
夕陽の恋人
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夕陽の恋人

1969年7月5日公開、89分
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「また逢う日まで 恋人の泉」の石森史郎と「夜の熱帯魚」の井上梅次が脚本を共同執筆し、井上が監督した青春メロドラマ。撮影は「夜の熱帯魚」で井上とコンビの丸山恵司が担当した。

ストーリー

秀人が由紀と会ったのは、夏の海岸だった。秀人は、金持の息子のふりをしていたが、実は、自動車修理工だった。その工場にデザイナーの三千代が、車の修理を頼みにきた。三千代の姿を見た秀人の心はおだやかではなかった。三千代は十九年前に彼とその家族を捨てた母だったのだ。修理した車を店へ届けると、そこに由紀がいた。由紀もまた、ただのお針子にすぎなかった。デートの日、秀人は孤児であるといつわり、共通点を求め、由紀との友情を深めようとした。そんな折秀人は兄の和人に家に連れ帰られた。母のいない家庭、がんこな父。秀人は、性に合っている工場に戻るのだった。何度もデートを重ね、幸福だった二人に危機が訪れた。父の事故により、秀人には家庭があり、孤児でない事を知った由紀は、怒りをぶつけると秀人の前から姿を消した。何もかも忘れようと、ゴーゴーを踊った由紀は、その帰途、車にはねられ、重傷を負った。病院に運ばれた由紀は、かたくなな心を解こうとはしなかった。が、彼女の先生であり秀人の母でもある三千代から、秀人も同じ境遇に生きているといわれ、うれしさがこみ上げてきた。そんなところへ駈けつけた秀人の顔を見た時には、二人の心は固く結ばれていた。が、時すでに遅く、由紀の意識は薄れてゆき、うわごとに、いつか見た夕焼けの真赤な空を思い浮べながら、夕陽が沈むように生命の灯を消してしまった。病室を飛び出した秀人は、夕陽に赤く顔を染め、いつまでも慟哭し続けていた。

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作品データ

製作年
1969年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1969年7月5日
上映時間
89分
製作会社
松竹


[c]キネマ旬報社