わんぱく公子:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
わんぱく公子
わんぱく公子
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わんぱく公子

1960年11月22日公開、70分、時代劇
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山手樹一郎の同名小説を映画化した明朗時代劇で、「競艶八剣伝」の松村正温が脚色し、「海蛇大名」の弘津三男が監督した。撮影も「海蛇大名」の牧浦地志。

ストーリー

将軍家斉の五十三人の子女のうち、最も腕白の聞え高い若君鶴七郎は松平家の後嗣忠姫との見合いの席へ赴く途上、側用人森尾孫太夫の隙を見て町の中へ逃げ出した。鶴七郎脱走の報が松平家江戸邸に伝わった頃、そこでも忠姫が失踪する椿事が起きていた。かねて忠姫を廃して自ら跡目に上ろうと狙っていた外戚筆頭の江戸家老馬場大膳太夫は、好機到来と殺し屋集団の梟組と女間蝶お綱らに忠姫と鶴七郎の暗殺を命じた。一方、鶴七郎はのびのびと市中見物。大道で稼ぐ十文叩きの浪人前田房之助や一里四方にある小判の匂いを嗅ぎつける才能を持つ烏松という愉快な若者と知合いになり、烏松のおはぐろ長屋の居候となった。忠姫は鶴七郎に合って藩内事情を訴えるため家出したのであるが、ひとまず房之助の家に落ちついた。房之助は忠姫と乳兄妹で恋仲だったが、身分の相違と忠姫の幸福を願って身を引いていたのだった。鶴七郎の行方を必死に求める孫太夫は、忠姫、房之助らと逢い忠姫からその苦境を聞かされたが、鶴七郎は壁一つの隣りからこれを聞くともなく洩れ聞いていた。まもなく梟組一味は忠姫の所在を嗅ぎつけ姫を奪って河岸の生糸倉に幽閉した。それを助けんとした房之助もわなにおちて姫と共に倉の中へ。そして火をかけられた。鶴七郎と烏松が駈けつけた時、倉は猛火に包まれていた。そして鶴七郎も大膳太夫の短銃で河中へ射ち落された。わがことなれりと大膳太夫一味は、幕府へ松平家跡目相続の願いを立てた。だがそこへ死んだと思われた鶴七郎が現われた。これまでと観念した陰謀派は一斉に白刄を連らねて鶴七郎に迫るが若君剣法は冴え渡り、次々と倒されていった。忠姫と房之助は鶴七郎の粋な計らいで結ばれて松平家を継ぐことになった。それを見送るわんぱく公子の袖を必死の表情で孫太夫はつかんでいた。

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作品データ

製作年
1960年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1960年11月22日
上映時間
70分
製作会社
大映京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社