南国の肌:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
南国の肌
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南国の肌

1952年2月28日公開、94分
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製作は東宝教育映画の製作部長野坂三郎が木曜プロを設立しての第一回作品。大橋公威の協力を得ている。原作は福田清人の「花ある処女」。「青い真珠」の本多猪四郎が脚本を書き、監督をしたもの。撮影は三浦光雄の第一助手川村清衞が一本立ちとなって担当している。出演者は「若人の誓い」の藤田泰子、「青春会議」の伊豆肇、「群狼の街」の利根はる恵のほか、春日俊二、志村喬、小杉義男などである。

ストーリー

九州の南端鹿児島には「シラス」と呼ばれる特殊火山灰地帯が多く、毎年台風の被害に悩むのであった。東京労研の研究員大野と高山の二人は、土地の開発団に招かれ、、この火山灰地を農地に改革する研究をしていた。三浦貞枝も東京本部から、この地方の農家主婦の労働保険問題研究所に派遣された女性で、この三人はそれぞれ熱意をもって仕事をしていた。そこへ悪質ブローカーの野中が入り込んで来て、「シラス」の上の山林を買取ろうとしたが、大野たちは山崩れの危険があり村の存亡にかかわると反対した。が、野中は悪辣な手段をもってこれを手に入れ伐採を始めた。大野たちは村の危険を説いて、村洛の移転をすすめるが、村の長老たちの封建的な頑迷さで、それも頓挫した。貞枝は福岡の叔父から結婚をすすめられるが、大野の真剣な生活態度にひきつけられており、しかもその相手が、行儀見習中だったケイ子という村の娘を犯した資産家の放蕩息子と知ってきっぱりことわった。そのケイ子は頭が狂っていたがやはり大野を慕っていた。雨がつづき、ついに大野たちが警告した日がやって来た。高山は病体を押して雨中の調査に行きついに死んでしまった。増水と山崩れに村が危険に瀕したとき、大野たちの沈着な指導で、被害は最小にくいとめられた。大野たちを笑って山に居た野中の一味は、大野が死の危険を犯して救いに行ったにも、間に合わず山崩れの犠牲になった。ケイ子も大野のあとを追って山へのぼり地すべりにまき込まれた。そしてこの大きな恐怖と感動とが大野と貞枝とを結びつけることになったのだった。

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作品データ

製作年
1952年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1952年2月28日
上映時間
94分
製作会社
東宝=木曜プロ


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