母の願い:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
母の願い
母の願い
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母の願い

1952年5月22日公開、81分
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「とんかつ大将」の山口松三郎の製作で、雑誌『平凡』連載の小糸のぶの原作から、「陽気な渡り鳥」の伏見晁が脚本を書き、「母化粧」の佐々木啓祐が監督に当たっている。撮影は同じく鶴見正二が当たっている。出演者は「朝の波紋」の三宅邦子、「伊豆の艶歌師」の佐田啓二、「波」の桂木洋子、「紅扇」の小林トシ子、「とんかつ大将」の佐野周二のほか、三木隆、増田順二、小林十九二などである。

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ストーリー

阿部ふじのは医者であった夫を亡くしてから十数年の間女手一つで一雄、真二、千鶴子の三人の子供たちを育てて来た。苦しいその生活の中で、彼女の唯一の希望は、子供の一人が亡夫の志をついで医者になってくれることだった。ところが内気な長男の一雄は医大の入学試験に失敗し、そのまま家へ帰って来なかった。次男の真二は高校野球の花形投手だったが、母の失望を見て、野球選手になる希望をすてて医大を受験する決心をした。ふじのは病院の汚物処理の仕事をして働いていたが、過労がたたり病床に倒れた。真二は母の医療費を受けるために誘いを受けていたプロ野球には入ることになったが、ふじのはそれを知って悲歎にくれた。千鶴子は自分が医師になって父の志をつぐからと母をなぐさめていたが、その時行方不明だった一雄が帰宅した。彼は医大の試験発表の帰路、密輸団の争いに巻き込まれ、怪我をしたのを女給上がりの女京子に救われていたのであった。しかし母の病気に一家が苦労している様子を知ると、密輸団の親分に身を売ることを約束して金を受取りその金を病院へとどけた。けれど一雄の無謀を知った人々の配慮で、密輸団は手入れをされ、一雄は京子と共に無事に家へ帰ることが出来た。快方に向かったふじのは「子供はそれぞれ好きな生き方をさせなければ--」と悟り、真二はプロ野球の花形に、一雄は京子と結婚を許され好きな絵の道へ、千鶴子は一家のよき理解の早坂と結婚することになり、一家は明るい日が訪れた。

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作品データ

製作年
1952年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1952年5月22日
上映時間
81分
製作会社
松竹大船


[c]キネマ旬報社