奇跡の人(1979):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
奇跡の人(1979)
奇跡の人(1979)
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奇跡の人(1979)

1980年7月5日公開
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聴くことも、見ることも、喋ることもできない三重苦を負った少女に、生きる歓びを与え、人間としての自覚をもたらした女教師の偉大な愛と教育への意志を描く。製作総指揮はレイモンド・カッツとサンディ・ガリン、製作はフレッド・コー、監督は舞台監督出身のポール・アーロン。ウィリアム・ギブソンの原作を基に彼自身が脚色。撮影はテッド・ヴォイトランダー、音楽はビリー・ゴールデンバーグが各々担当。出演はパティ・デューク、メリッサ・ギルバート、ダイアナ・マルダー、チャールズ・シーバート、スタンレー・ウェルズ、アン・シーモア、ヒルダ・ハイネス、ティトス・ヴァンデス、バイロン・グリーンなど。

ストーリー

1880年代後半のアメリカ南部、アラバマ州タスカンビアの町。1歳半の時にかかった病気が原因で三重苦という不幸を背負ったヘレン・ケラー(メリッサ・ギルバート)は7歳を迎えていた。しかし、この動物のような少女ヘレンに、封建的な父親(チャールズ・シーバート)も母親(ダイアナ・マルダー)も、甘やかしこそすれ、厳しく教育しようという姿勢は見られなかった。そして、先妻の息子ジェームズ(スタンレー・ウェルズ)は、この腹違いの妹にあからさまに嫌悪を示した。なんとかへレンに教育を受けさせようと思いたった母親は、ボストンの盲学校に家庭教師を依頼した。その求めに応じてやって来たのは、同校の卒業生アニー・サリバン(パティー・デューク・アスティン)という女教師だった。アニー自身、幼ない頃両親と死別し、盲目の身で弟と共に養育院で育ったという不幸な身の上だった。地獄のような養育院で弟を失ったアニーは、それから目の手術を受け視力を回復し、教育にすべてを捧げようと決心したのだった。こうして、アニーの苦闘がはじまった。ものに名前があることを指先で文字を書きながら教え、ヘレンは少しずつ覚えていった。この深い愛情の中に厳しさをたたえたアニーの教育法で、ヘレンの中に眠っていた理性が少しずつ目覚めようとしていたのだ。格闘しながら半日をかけて行儀作法を教え、ついにヘレンはナプキンをたたんだ。しかし、ヘレンは厳しいアニーを嫌い、母親の胸に顔をうずめて抵抗した。両親の過保護が、かえってマイナスになっていると考えたアニーは、ケラー家から少し離れた森の中の小屋で、ふたりだけの生活をすることを願い出た。しかし、期間は2週間だけという条件つきだ。2週間が過ぎ、すっかり少女らしくなったヘレンに、母親は満足し、あと1週間欲しいというアニーの願いは、あっさり拒否された。翌日、ヘレンを歓迎する昼食会の席で、ヘレンは、アニーとふたりだけの時とうって変った乱暴な態度に出た。両親の前でも容赦なくヘレンを井戸の前にひきずり出すアニー。と、その時、へレンはかすか声で“水”と叫んだのである。それから“母”、“父”を、そして、アニーを教師であることを理解した。アニーは、しっかりヘレンを抱きしめ、指で伝えた。“いつまでもヘレンを愛している”と……。

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作品データ

原題
The Miracle Worker
製作年
1979年
製作国
アメリカ
配給
日本ヘラルド
初公開日
1980年7月5日
製作会社
カッツ・ガリン・プロ/ハーフ・パイント・プロ作品


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