狐の王子:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
狐の王子
狐の王子
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狐の王子

1950年10月31日公開
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「出獄」のソル・C・シーゲルが製作、「海の呼ぶ声」のヘンリー・キング監督の1949年度作品。歴史小説家サミュエル・シェラバーガーのベスト・セラー小説を「鉄のカーテン」のミルトン・クリムスが脚色し、撮影は「海の征服者」のレオン・シャムロイ、音楽は「殺人幻想曲」のアルフレッド・ニューマンが当たった。出演者は「海の征服者」のタイロン・パワー、「ジェーン・エア」のオーソン・ウェルズ、「風変りな恋」のワンダ・ヘンドリックスはじめ、マリナ・ベルディ、エヴェレット・スローン、カティナ・パクシヌー、フェリックス・エイルマー等。この映画はほとんどイタリア・ロケーションによって完成された。

ストーリー

16世紀初頭のイタリアは群雄割拠の戦国時代の観があった。ローマの城主シイザー・ボルジアはイタリア統一の野望をもち、まずヴェニスへの進撃路に当たるフェララの城主と婚姻政策により和をむすび、次いでチッタ・デル・モンテを味方に引き入れるため、弁舌と機略に秀でた青年アンドレア・オッシニを使者に立てた。要害堅固なチッタ・デル・モンテの城は領主ヴァラノ公とその若い妻カミラの統率宜しきを得、難攻不落を謳われていた。オッシニの使命は内部からこの城の防備をきり崩すことにあったが、彼は老ヴァラノの高潔な人格に傾倒するようになり、さらに純潔そのものの如きカミラに心惹かれ、ボルジアの命令の実行を躇うようになった。そしてついにボルジアの軍隊を迎え撃つデル・モンテ軍の指揮をとるにまで至る。この戦でヴァラノ公は重傷を負い、カミラを愛するオッシニの心を見ぬき、彼に後事を托して逝った。しかし、重囲をうけたデル・モンテの城は糧食も尽き危殆に瀕するに至り、オッシニは一身を犠牲にして和をむすぶ決意をした。ボルジアは百姓出身のオッシニの正体を曝いた上、裏切者として彼を極刑に処するように命じたが、オッシニの従者マリオ・ベリの機智で一命を全し、母親のモナの住む故郷に身をかくした。拷問の傷も癒えたオッシニはベリからカミラが幽閉の身となっていることを知るや同志を募ってデル・モンテ城内に潜入し、占領軍隊長のドン・エステバンを斃して城を奪回した。領民の歓呼のうちにオッシニとカミラの結婚式が行なわれたのは、それから間もなくのことであった。

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作品データ

原題
Prince of Foxes
製作年
1949年
製作国
アメリカ
配給
セントラル
初公開日
1950年10月31日
製作会社
二十世紀フォックス映画


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