川のある下町の話:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
川のある下町の話
川のある下町の話
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川のある下町の話

1955年1月9日公開、108分
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『婦人画報』連載の川端康成の原作を、「鉄火奉行」の衣笠貞之助が脚色、監督した。撮影は「荒城の月(1954)」の渡辺公夫、音楽は「馬賊芸者」の斎藤一郎が、それぞれ担当する。出演者は「荒城の月(1954)」の根上淳、「結婚期」の有馬稲子、「新しき天」の山本富士子、見明凡太朗、新人川上康子をはじめ、田口顕二、細川ちか子、町田博子、長谷部健、多々良純などである。

ストーリー

川のある下町の一角にあるS大附属病院のインターン栗田義三は、川に落ちた和男という子供を救ったのが縁で、その姉のふさ子を知った。両親の亡いふさ子はパチンコ屋で働く貧しい娘だがいつか義三との間に強い愛情が生れていった。義三の伯父千葉泰介は、この町に病院を建て、ゆくゆくは義三を娘桃子の婿にしようと考えていた。和男は風邪から肺炎になり、義三の手当も空しく死んだが、丁度その頃、病院建築のためふさ子の住むバラックはとりこわされた。パチンコ屋に住み込んだふさ子は、店主の息子洋一にいい寄られて居たたまれず、義三の下宿を訪れた。義三は同僚の民子に、ふさ子の宿を頼んだが、彼を秘かに愛していた民子はこれを拒んだ。ふさ子は義三の下宿で楽しい二日を過したが、彼の留守中に桃子が訪ねて来て、身の潔白を疑われた。打ちひしがれたふさ子は書置して去った。義三はふさ子の行方を探しながら、一番不幸な人達の医者になろうと決心し、貧しい者達の施療に励んだ。つてを求めて福生の町でダンサーとなったふさ子は、打ち続く不幸やキャバレー勤めの辛さに神経がそこなわれていった。ふさ子はキャバレーを逃げ出して、もとの町に辿りつき昏倒した。S大病院で、ふさ子は義三に脈を見られても顔も分らなかった。民子も桃子も、ふさ子に対する義三の強い決意に心うたれた。今は周囲の温い理解のうちに、ふさ子は全快の日を待つばかりである。

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作品データ

製作年
1955年
製作国
日本
初公開日
1955年1月9日
上映時間
108分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社