不良少年の母:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
不良少年の母
不良少年の母
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不良少年の母

1955年12月20日公開、86分
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「ジャンケン娘」の八田尚之が脚本を書き「石松故郷へ帰る」のコンビ小石栄一が監督、星島一郎が撮影を担当した。主なる出演者は「暴力街(1955)」の木村功、高千穂ひづる、「次郎物語(1955)」の望月優子、「獅子丸一平」の小沢栄、「親馬鹿子守唄」の星美智子、「まぼろし怪盗団」の中原ひとみなど 。

ストーリー

修造とまきには、四人の子がいるが、長男の峰男はいつしか学業を怠り、かくれてタバコを喫うようになっていた。だが、修造が自動車にはねられて死んだころ、弟や妹の忠告に峰男も一度は素直な学生になろうと決心した。不良仲間の誘惑をふり切って登校した彼は、英語の時間に級友から笑われると、先生に教科書を投げつけて退校処分をうけた。そんな兄に引きかえ、弟の敏也は秀才の誉も高く、牛乳配達をしてでも上級学校へ進もうと思っている。まきも今ではマッサージ師として生計をたてているのだった。まもなく由利子は女学校を卒業し、父の勤めていた会社へ就職するが、峰男は拳闘選手にあこがれ、まきも仕方なくそれを許した。ある日、ケンカに勝った峰男は街の不良と安酒場に出かけ、ミツコという女を知った。拳闘への夢破れた彼は過労で病床に伏したまきにいたわりの言葉もかけず、ミツコとドサ回りのストリップ一座に加わって旅に出るのだった。それから数年、敏也が東大にパスし、由利子も同じ会社の伊東と婚約がまとまり、ようやく西山家にも幸福が訪れたかに見えたが、伊東が来ているとき、荒み切ったミツコをつれた峰男がひょっこり帰宅した。そのため由利子の縁談にヒビが入ってしまった。それでも峰男をかばおうとするまきを、弟妹たちは歯がゆい思いで見つめた。さすがに峰男も気が咎めたらしく、二人の仲をもと通りにさせようと伊東を訪ねたが話がもつれ、拳銃で射殺した。鳴咽しながらマイクに向うまきの叫びに、近く父親となる身の峰男は自首を決意するのだった。

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作品データ

製作年
1955年
製作国
日本
初公開日
1955年12月20日
上映時間
86分
製作会社
東映東京


[c]キネマ旬報社