たぬき(1956):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
たぬき(1956)
たぬき(1956)
-

たぬき(1956)

1956年3月18日公開、86分、時代劇
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

大佛次郎の原作を「新・平家物語」の共同脚色者の一人、依田義賢が脚色し、「愛情会議」の萩山輝男が監督、「顔のない男」の服部幹夫が撮影を担当した。主なる出演者は松竹喜劇の曽我廼家十吾、渋谷天外、曽我廼家明蝶、同五郎八、五九郎、酒井光子、宇治川美智子などの他「四人の誓い」の浅茅しのぶ、「志津野一平 愛欲と銃弾」の宮城千賀子、「大江戸出世双六」の伴淳三郎、「旅がらす伊太郎」の高野真二、「むすこ大学」の朝丘雪路など。

ストーリー

大阪の酒問屋柏屋の金兵衛は丁稚からなった当主だが律義者の下女おやす婆さんの心やりも甲斐もなく秘かに囲った妾お染の件を女房のおせきに見破られてしまった。一人息子に心を残しつつも遂に家を追われ仕方なく、持出した金でお染やその兄と共にお茶屋で大散財。女房は後でおやす婆さんの説得に金兵衛恋しく涙さえ浮べる折も折、彼の急死が報らされたのである。しかもお茶屋で餅を喉につめて。翌日野辺の旅路に立った金兵衛。焼場で正気に返り棺の中から飛出した。早速妾宅へ戻って見れば既に間男を引き込んで居る有様に醜い此の世を嘆いて去って行く。いつか彼の一周忌となり柏屋ではお家乗取りを企んで養子取りを勧めるおせきの叔父宗右衛門の前に偶然伜恋しさに立寄った金兵衛が咄嗟に幽霊に化けて出現し又消え去った。月日は流れ身代を為した金兵衛はお染の兄を呼び亡き金兵衛生き写しの姿に先ず驚かせ一度お染に合い度いとの意を伝えさせる。折から使い込みで困って居たお染と間男の三五郎は本物の金兵衛とは露知らず懐中目あての大サービス。狸になり済した金兵衛は同輩が掴まされて困って居た贋金をチラホラ。かくて高鼾、実は狸寝の金兵衛から贋金を抜き盗ったお染、三五郎は手に手を取って道行と洒落込んでしまった。翌日縁日で賑う御堂はんの境内で柏屋へ使いを出しても梨の礫のおせきの無情を嘆く金兵衛は突然“お父つあん”と伜の声に今は人前をも忘れて思わず我が子を抱きしめるのだった。おせきの迷いもさめ今はすっかり嬉しげである。おやす婆さんはくしゃくしゃの顔に照れ隠しに狸の面をひょいと被るのだった。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
初公開日
1956年3月18日
上映時間
86分
製作会社
京都映画=松竹京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社