黒姫秘帖(二部作):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
黒姫秘帖(二部作)
黒姫秘帖(二部作)
-

黒姫秘帖(二部作)

1956年6月29日公開、時代劇
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

お家騒動を波欄万丈に描いた時代劇メロドラマ。「続・この世の花 第4・5部」の富田義朗の脚本を「顔のない男」の芦原正が監督、「青空剣法 弁天夜叉」の竹野治夫が撮影をそれぞれ担当。主な出演者は「荒木又右衛門」の大谷友右衛門、「青空剣法 弁天夜叉」の中村賀津雄、「泉」の中川弘子、「伝七捕物帖 女狐駕篭」の伊吹友木子、「続・この世の花 第4・5部」の若杉英二、「道(1956)」の宮城千賀子など。

ストーリー

第一部・奪われた鬼面--徳川治下の享保年間。信州黒姫城では城主結城高直公の側室お蘭の方がその子春之助を擁して悪家老大貫重太夫らと、お家乗っ取りの陰謀をめぐらしていた。ある日、野駈けに出た高直公は重太夫配下の剣客戸塚伝八郎に狙撃されて落命し、正嫡竹千代君を推す正義派の老臣水木庄左衛門は藩内評定の末、苦境に陥入った。折も折竹千代君は領主の印たる朱雀の面もろとも、かつて結城家に亡ぼされ戸隠山に山塞を構えて黒姫城奪還を計る不知火一族の鷲の小太郎や不知火右近に誘拐された。だが、そこに現れた黒覆面の男は竹千代君を奪って姿を消した。庄左衛門の子源三郎は小太郎から面を手に入れた江戸の女賊疾風のお駒を追ったが旅芸人中村吉之助一座の掛小屋附近で、その姿を見失った。折から黒姫城中には上使が到着し、領主世襲の儀は近日、朱雀の面を捧じて行うと宣せられた。庄左衛門の告白から、実の父は重太夫に計られ自害した前の主席家老脇村主水正と知り、また兄吉之丞も重太夫一味の闇討で行方不明の身の上と聞いた源三郎は、お駒共々江戸に向った吉之助一座を追った。面は廻り廻って右近の手に入りそれを知った源三郎は刀にかけてもと面を所望したが二人は伝八郎一味に囲まれ、狙撃を受けた源三郎の手から面は川に落ちた。第二部・不知火の美女--傷ついた源三郎は又もや現われた黒覆面に救われ、お駒の家で介抱を受けた。だが、これを知った伝八郎一味は隠れ家に押入り源三郎も危いとき、突然現われた不知火一族が伝八郎輩下に襲いかかった。乱闘の末、鷲の小太郎は面を手に入れ戸隠山に持ち帰る。あくまで面を求める源三郎は単身戸隠山に乗り込み、見張りに発見されて地下牢に幽閉されたが、何時とはなく源三郎に心を寄せるようになった右近に救われた。山間の湧き湯で右近は、自分は男に姿を変えているものの実は不知火家唯一の世継ぎの娘小百合であると語り、夜間秘かに源三郎へ朱雀の面を手渡し家中の危急を救うよう願った。春之助世襲の儀の取り行われる黒姫城。重太夫が面師に作らせたニセの面を捧じる一座の前に、不知火一族の助勢で駈けつけた源三郎は真相を明らかにし、中村吉之助こと脇村吉之丞も黒覆面を脱いで正体を明らかにした。ここにめでたく悪人一派は滅び、源三郎と娘姿に戻った小百合は、彼を慕う一座の女かほると肩を並べて何処ともなく巡業の旅に出る吉之助の姿を、いつまでも見送っていた。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
初公開日
1956年6月29日
製作会社
松竹京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社