朱と緑(1956):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
朱と緑(1956)
朱と緑(1956)
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朱と緑(1956)

1956年8月28日公開、132分
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愛情のよろこびとかなしみを複雑な現代の中に描いたメロドラマ。片岡鉄兵の原作から「青い夜霧の港町」の椎名利夫が脚色、「白い魔魚」の中村登が監督、「東京チャキチャキ娘」の生方敏夫が撮影を担当。主な出演者は「晴れた日に」の高橋貞二、有馬稲子、「早春」の岸恵子、「青い夜霧の港町」の大木実、「満ちて来る潮」山村聡、その他丹阿弥谷津子、玉月優子、加東大介など。

ストーリー

日本レーヨン社長松沢元彦令嬢千晶の寝室に怪漢瀬川清三が侵入。目的が強盗か痴情かに世間は好奇の眼を注ぐが、警察の訊問にも彼は金欲しさからと言い張るだけ。松沢は娘に傷がつくのを恐れ、自分が世話する増山豊子の経営する婦人雑誌に千晶の弁明手記を載せようと計るが、千晶は拒む。彼女に立直る希望を与えたのは社用で上京、豊子の家に寄宿する戸山芳夫だった。周囲の噂に千晶はたまり兼ね、自分名義の大金を持ち家出、大阪へ戸山の後を追う。豊子も急ぎ西下。大阪で再会した千晶と戸山は結婚を誓うが、それを悲しむのは戸山の下宿の娘舟瀬雪枝。彼女は失意をまぎらすため、いつか競馬に熱中する。一方、豊子は雪枝の母民子と計り、上流の子女を集めての大フアッション・ショウ開催の手筈を整え、他方千晶を騙し財産横領を計る。だがこの横領計画は松沢のため破れ、一度手にした大金も奪い返される。同じ日、政治ゴロ橋本と競馬場へ出掛けた雪枝は偶然松沢に逢う。彼は清純な雪枝に興味を抱き誘うが、娘千晶を思い出し、一指も触れず夜を明かした。翌朝、雪枝は千晶を訪ね戸山のことを頼むと悄然と街へ消える。その後姿を見る千晶は戸山を雪枝に返そうと決心、内証で東京へ帰ってしまう。だが同じ頃、雪枝は自ら命を絶ち、半狂乱となった民子に豊子のショウは中止。千晶は進んで瀬川のため証人となり、かつて彼に衝動的に身を許したことを告白。瀬川侵入の目的が彼女に復縁を迫るためだったと立証する。だが総てはこれから出直しと考えつつ法廷を出た千晶を、大阪から急ぎ駈けつけた戸山が迎えた。彼は胸にすがる千晶の耳許にささやく--雪枝は自殺しました。僕達の幸福を祈る遺書を残して……。

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作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1956年8月28日
上映時間
132分
製作会社
松竹大船


[c]キネマ旬報社