虐殺の砂漠:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
虐殺の砂漠
虐殺の砂漠
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虐殺の砂漠

1952年公開、戦争
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南北戦争後のカンサスを舞台にした西部劇。「アロウヘッド」のチャールズ・マーキス・ウォーレンの原作から彼自身と製作担当のジョン・C・チャンピオンが監督した。撮影は「決闘の谷」のアーネスト・ミラー、音楽はポール・ダンラップ。主演は「アラモの砦」のスターリング・ヘイドン、「アリゾナの勇者」のジョーン・レスリー。他に「捜索者」のワード・ボンド。

ストーリー

1867年、南北戦争も終結し、西部一帯は北軍に占領され、それに対するゲリラの横行が苛烈を極めていた頃。カンサス州に住む西部男のギル・ハンリイ(スターリング・ヘイドン)は、傷ついた強盗をかくまったことから、北軍に共犯の容疑で逮捕された。彼は無実だったし、妻のエレン(ジョーン・レスリー)もそれを信じていたが、北軍は町の顔利きであるギルを日頃から目の仇にしており、加えて証人として出頭した強盗がギルをゲリラ呼ばわりしたため、証拠不十分にも拘らず、軍法会議では有罪を宣告されてしまった。そしてエレンが夫の無罪を証明しようと躍起になっている矢先、ギルは悪名高い"地獄の門"と呼ばれる監獄に収容されてしまう。そこはメキシコ砂漠の真中に作られた島のような場所で、逃亡は全く不可能。守備隊員は遠隔の地を幸い、日ごと残虐な仕打を与え、水と食糧の不足にもかかわらず囚人たちに強制労働を強いていた。兵隊らは精悍なギルにはことに辛くあたり、指揮官のヴォアヒーズ中尉(ワード・ボンド)も、彼を目の仇にした。だが黙々と非道な仕打に堪え忍びつつ、ギルは監獄の洞窟から砂漠へ通じている秘密の抜け道を発見。囚人の1人レッドフィールド(J・アーネス)が強制労働の結果、死亡した隙に、どさくさにまぎれ脱獄を敢行したが、同じく囚人のジャムパーの裏切りで砂漠の中で捕まえられてしまい、以後、ますます憎まれるようになった。やがてメキシコの砂漠地帯にチフスが流行。地獄の門でも、強制労働で疲れ果てた囚人らはバタバタと倒れ、悪疫はほどなく北軍兵士の間にも蔓延した。ヴォアヒーズ中尉は、元気さを失っていなかったギルに、砂漠を横断して町から水を貰ってくるよう命じた。成功の代償は彼の釈放である。町の人々はチフスの感染を嫌い、乏しい水を分けてくれようとしなかったが、ギルは必死になって頼み込んで馬車一杯の水を得た。監獄は救われ、ギルの善行は西部に広まり、ヴォアヒーズ中尉も彼の潔白を信じるようになった。水を運んだ折、病気で仆れた兵士の中に、身代わりになっていた真犯人を発見したギルは、ヴォアヒーズの証言と、エレンの働きで刑も改められ、悪夢のような監獄生活に訣別して最愛の妻の許に帰っていった。

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作品データ

原題
Hellgate
製作年
1952年
製作国
アメリカ
配給
東映=東配
初公開日
1952年
製作会社
オラロ・ルビオ・プロ=コマンダー・フィルム共同
ジャンル
戦争


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