血まみれの決闘:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
血まみれの決闘
血まみれの決闘
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血まみれの決闘

1957年8月28日公開、88分
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能生三郎の原案を「殺人者を逃すな」の瀬川昌治が脚色、「大学の石松 女群突破」の小石栄一が監督、「殺人者を逃すな」の佐藤三郎が撮影した東映スコープで描く男性篇。主演は「青い海原」の高倉健、「殺人者を逃すな」の岡田英次、「少年探偵団・第二部 夜光の魔人」の中村雅子、「船頭姉妹」の加藤嘉。ほかに浦里はるみ、花澤徳衛、佐々木孝丸、須藤健など。

ストーリー

ボクシングのチャンピオンを夢みて上京した早田と牛島は、もぐりのダフ屋などをやって生活しながら、田村拳闘クラブへ入会させて貰おうとお百度を踏んでいた。ある日、口の達者な早田が、オーナーの田村に自分たちを売り込んでいる最中、クラブ所属の森山選手が酔って牛島にからみ始め、そのあげく牛島のアッパーカットが森山をノックダウンしてしまった。田村は牛島のパンチを見込んで、その夜の試合に森山の代りとして出場させた。早田は選手になることを諦め、牛島のマネージャーとして一儲けしようと思った。そこで、気乗りのしない牛島を持前の悪ヂエで説き伏せ、田村挙と契約を結ばせた。ものすごいファイトで勝ち進む牛島--やがて、契約期限が切れ、牛島は引退して相愛の女性みち子と結婚生活に入りたいと思うが、早田は無理矢理彼に再契約させる。一方、みちには、牛島の出世のために身をひいた方がいいと説き、田舎へ帰らせてしまった。牛島はすぐ後を追うが、みち子は父の強いる結婚を承諾したあとである。恋に破れて勝負の鬼と化した牛島は、次次と相手を打倒していった。その勢いにのって世界選手権試合を企てた早田は、闇切符横流しが露顕失脚し、牛島は西崎挙へトレードされた。牛島は世界選手権試合へのトレーニングに励んだ。が、このころから牛島の脳は相つぐ試合のため冒され、これ以上試合をすれば失明するかも知れないほど悪化していた。試合が中止になれば莫大な損失になる西崎ら興行ボスは、医師の眼をごまかして診断書をパスさせ、牛島をリングに臨ませた。この秘密を知った早田は、牛島への友情を蘇らせ、試合を中止させて牛島を救おうとしたが、西崎の手先に刺されてしまった。血まみれの早田は新聞記者の土屋に、すべてを打ち明けた。かくて、土屋の報せに協会が試合中止を命じたとき、リング上の牛島は世界チャンピオン、カルバートンの猛打を浴びて、すでに意識不明に陥っていた。その牛島の体に縋りつくみち子の姿。そして、場外の遊園地には、早田の死体を雨が濡らしていた。

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作品データ

製作年
1957年
製作国
日本
初公開日
1957年8月28日
上映時間
88分
製作会社
東映東京


[c]キネマ旬報社