夕凪(1957):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
夕凪(1957)
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夕凪(1957)

1957年9月15日公開、114分、社会派
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「最後の脱走」の八住利雄久々のオリジナル・シナリオを豊田四郎が「雪国(1957)」に次いで監督した社会ドラマ。撮影は「雪国(1957)」の安本淳。色彩はイーストマンカラー。主演は「続大番 (風雲篇)」の淡島千景、「裸の町」の池部良、「妻こそわが命」の若尾文子の異色トリオ。ほかに志村喬、河津清三郎、小沢栄太郎、浪花千栄子、中田康子、多々良純など。

ストーリー

凉子は四年間のアメリカ留学から帰ってきた。父親はなく母の則江は多忙な実業家だ。凉子が羽田に着いた日も、不在だった。「観光事業」を手広くしているということだ。凉子は鎌倉の大仏で幼稚園児の写生指導をしていた康介と知り合った。彼は美学をやり昔、本を著したこともある。父の康順は住職で、冷酷な金儲け一点ばりの男だ。同じ日、凉子が昔の学校友達はまを横浜に訪ねると、はまは外国人専門のコールガールになっていた。凉子の留守中、康介は約束の自分の著書をとどけた。帰京した則江は、その本から昔別れた康順が康介の父であることを知る。母娘の四年振りの再会の感激も薄れかけたある日、凉子は母と激しく衝突した。康介と親しくすることを母が禁じたからだ。「わたしだって自由が欲しいわ。ママわたしのパパは一体誰なの」実際則江のまわりには男が多過ぎた--凉子が例のはまを訪れた時、そこで意外にも母の姿を見かけた。母は女を売る憎むべき組織のマダムだったのだ……。その金で自分はアメリカへ行き、家も店も買ったのだ!夕凪の海岸で凉子は商売をやめるよう母に頼んだ--。康介は父に凉子との結婚を願い出た。康順は冷やかに言った。「何という汚らわしい」--康介は彼女と異母兄弟であることを知らされた。その夜、彼は凉子の見ている前で保母の光子といつわりの接吻をした。その訳を母のパトロンの玄三郎が凉子に意地悪く知らせた。母の秘密のすべてが明らかになった。憎しみに燃えた凉子は冷やかに母へ訣別を宣した。彼女には、寺の秘宝を盗み出して父に復讐した康介、いや兄との新しい生活が待っていた。

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作品データ

原題
The Veil of Skin
製作年
1957年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1957年9月15日
上映時間
114分
製作会社
宝塚映画
ジャンル
社会派


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