雌花:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
雌花
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雌花

1957年12月1日公開、90分、文芸
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婦人公論に連載された大岡昇平の同名小説の映画化。「明治天皇と日露大戦争」の館岡謙之助が脚色、「素足の娘」の阿部豊が監督、「青春の冒険」の峰重義が撮影した。主演は「峠(1957)」の南田洋子、「肉体の悪夢」の大坂志郎、「九人の死刑囚」の金子信雄、「危険な年齢」の山根寿子。

ストーリー

栄子は夫陽造の身勝手な好色の生活に悔辱を感じ、夫を見返してやりたいと思っていた。ゴルフ場で知り合ったデザイナーの早川と相談し、離婚と一千万円に相当する株券の返済要求という手段をとることにした。また、愛の渇きに寂漠としていた栄子は、早川の狭苦しい部屋で愛慾に溺れた。早川には里子という恋人がいたが、積極的な栄子には抗すべくもなかった、陽造から離婚に反対された栄子は女中を連れて家出し、ホテルで早川の到来を浮き浮きして待った。そんな栄子を見て、早川はとんだ情事の相手にされた自分が惨めに思えてならなかった。その上、陽造から栄子を探し出すことを依頼された尾形探偵に尾行されて、ホテルから落着いた先の叔父岩吉の家を発見され、しなだれかかる栄子を促してまた居場所を変えねばならなくなった。株券引渡しの期限が迫り焦る陽造は、ある悪企みを実行した。ボスに頼んで社長室の金庫を破り、株券を奪わせたのだった。株券の見込みがなくなり、栄子に僻易した早川は「君を一ペンだって愛したことはない。ただ君の金に眼がくらんだんだ」と本心をぶちまけた。栄子は「あたしはお金で買ってでも、本当の愛情が欲しかったのよ……でもやはり、駄目だったのね」と絶望的な眼差しを早川に向けるだけだった。ボスの乾分が栄子を家へ連れ戻した。陽造は金庫破りの片割れが逮捕されて、犯行が暴かれてしまった。彼は警察に連行された。その時、陽造は栄子に離婚を承諾すると言い残した。数日後、里子に許しを乞う早川は、姉想いの高校生武雄にノミで刺されたが命はとりとめた。里子は病床でもなお許しを乞う早川の心にうたれ許す気になった。武夫は早川の尽力で警察から釈放され、三人は和解し、将来を誓いあった。

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作品データ

原題
The Awakening
製作年
1957年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1957年12月1日
上映時間
90分
製作会社
日活
ジャンル
文芸


[c]キネマ旬報社