春泥尼:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
春泥尼
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春泥尼

1958年2月26日公開、98分
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週刊サンケイに連載した今東光の原作を、「麻薬3号」の松浦健郎が脚色、「雌花」の阿部豊が監督、同じく峰重義が撮影した異色篇。主演は「乳房と銃弾」の筑波久子、二谷英明、「暖流(1957)」の左幸子、「白い悪魔」の岡田眞澄。その他、沢本忠雄、小園蓉子、小杉勇、細川ちか子、東恵美子など。

ストーリー

春枝は河内の貧農の娘だった。自分の家に下宿している若い教師泉田に、すでに唇を許していた。闘鶏狂いの父のために日日の糧にも苦しむ一家を見て、天徳寺の住職は口べらしに春枝を尼にすることをすすめた。河内生駒山の門跡寺院で、春枝は尼僧見習としての修業を始めた。門主の御附弟さん春鏡は、春枝と同年で、彼女をいじめる光映尼から何かとかばってくれた。春枝は断髪して春泥となり、春鏡と共に、京都の尼衆学林に入学した。そこの同僚妙宣尼の恋愛事件は、彼女たちにはショックだった。女の喜びを知った妙宣は恋人のあとを追って自殺したのだ。春泥たちは平沼賢吉という建設会社の若い副社長と知り合い、茶屋で遊んだりした。彼の後輩の浅井藤太郎は、門跡寺の檀家である父を持っていた。掟で托鉢に歩いた春鏡たちは賢吉に出会い、春鏡は春泥を先に帰らせて、彼とドライヴした--。春鏡が夜更けて帰ってきたとき、春泥は女の本能で彼と彼女の間に何が起きたかを悟った。春が来て、彼女らは門跡寺へ帰った。近江屋の法事に、春鏡の名代として行った春泥は藤太郎から親切にされたが、それを賢吉が光る目で見ていた。その帰り、春泥は賢吉の車に強引に乗せられ、彼の愛の告白を受けた。それから二人の逢瀬は続き、春泥は彼の子をみごもる。春泥は苦悩の末、還俗して女の喜びに生きようとした。が、賢吉は腹の子を堕ろせと札束を渡した。春泥はそのまま、ふらふらと我が家までさまよい歩き、それがもとで流産した。春泥が元気になったとき、天徳寺の住職は自力で生きよと励まし、彼女はまた寺へ復帰しようと思った。門跡寺では尼公が死に春鏡が門跡を継いだ。彼女が喜んで春泥を迎えた翌朝、春泥は思い立って仏道行脚へ出発した。春鏡は彼女が必ず帰ってくることを知っていた。

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作品データ

原題
The Story of Nun
製作年
1958年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1958年2月26日
上映時間
98分
製作会社
日活


[c]キネマ旬報社