小林千鶴
川野すみれ
北海道を舞台に、平凡な生活を送る女の子と日常からはずれた二人の男との交流を描く。脚本・監督は自主映画出身で、これがデビュー作となる吉雄孝紀。撮影は中山政則がそれぞれ担当。
川野すみれ、23才。地方のタウン誌で働くごく普通の女の子。最近彼女はため息ばかりついている。夢中だった芝居も見る回数が減り、仕事といえばキツイばかりで、充実感などまるでなかった。そんな日々の中で、ふとしたことから遊園地で機械を点検している中年男向日葵太郎とその若い同僚笠間孝二という、日常から少しはみ出した二人の男と出会う。それから三人はたまに酒を飲み交わし、すみれは葵太郎や孝二の開放的な性格に親しみを感じるようになるのだった。ある日、すみれは孝二に誘われ、三人で車に乗っての旅に同行する。たいくつで平凡な日常から遠く離れた旅は、すみれの心を開放的にさせるが、次第に日常の生活に戻ることに対して、憂欝に思うのだった。夜明けの遊園地ではしゃぐ三人。だが、それは旅の終わりを告げていたのだった。
監督、脚本
製作
製作
製作
撮影
音楽
編集
照明
録音
録音
録音
演出助手
演出助手
企画
プロデューサー
プロデューサー
[c]キネマ旬報社