月光城の盗賊:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
月光城の盗賊
月光城の盗賊
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月光城の盗賊

1948年10月29日公開、70分、時代劇
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「すいれん夫人とバラ娘」につぐ東横作品で製作は同じくマキノ満男、さきに「颱風圏の女」のプロデュースを担当した小川記正の企画、原作から「すいれん夫人とバラ娘」についで池田忠雄と柳井隆雄が協同で脚本を執筆した。監督は「びっくりしゃっくり時代」の島耕二で、東横で始めてメガフォンをとる。主演は「幸福の限界」の藤田進「すいれん夫人とバラ娘」の喜多川千鶴で、「野球狂時代」の杉狂児、「すいれん夫人とバラ娘」の花菱アチャコ、横尾泥海男「のらくら海浜騒動」の森川信と岸井明に歌手曉照子、「大江戸の鬼」以来久々の上山草人らが出演する。

ストーリー

夕月姫は月光城のひとり娘である、殺到する結婚申込みにたまりかねて天文博士慈円法師に占いをたのむと「館の夜に咲くバラに触れた男こそ婿である」と答が出た。その夜夕月姫は侍女をつれて豊年踊りを見物に出かけ、酔漢に会う。とその時雨太、雲太の二人の家来を連れた吉丸が馬ですい星の如く現れて姫の危機を救う。一ト目ぼれの吉丸は姫の館にしのび込み、窓の下のバラの花を折って姫にささげ様としたが番人に発見されて逃げる。それから間もなく「名門より人物」という進歩的な姫の意見に負けて街角に「夕月姫の婿募集のこと」という高札が出た。群集した受験者の中から大月三郎、鷲尾の松麿、吉丸の三人が残りいよいよ隠芸のテストとなるが、吉丸の豊年踊りが受けて、姫も一緒に踊り出す始末に、三郎、松麿は大いにやいて吉丸は狂人であると告げ口をする。上を下への大騒ぎで吉丸はまた逃げ出すが、姫は三郎をも松麿をもきらって「私のためにこの世で一番尊い宝を探して来た人を夫に選ぶ」と改めて難題を出す。一方慈円法師は吉丸が問題のバラの花に触れたことを知り、自分の占いの失敗をおそれて、宝のあり場所を占うと「タツミの方」と出た。すぐ雨太、雲太を連れて旅に出た吉丸は、鬼の住む家に行き当たる。三人の珍計で鬼の頭目秋葉童子も降服して、先祖より伝来という巻物一巻を渡す。すぐ館に引きかえすが、そのころ三郎は何でも飛び出す箱を持ち、松麿は空飛ぶ白馬を見つけて来て互いに姫の御機げんを伺う。間もなく時間一ぱい吉丸もかけつけて、巻物を開くが鬼の文字だけに折角の巻物が読めない。姫の悩みも大きかったが吉丸も悲嘆に暮れてすぐ鬼のもとに出かける。それは清い心の男女が結ばれる愛の詩であった。そのころ城内では慈円法師の占いで、本性を見破られた三郎が、箱から兵を繰り出して姫を誘かいする。松麿は直ちに急を吉丸に報じたので、吉丸らは秋葉童子とともに松麿の天馬にのってかけつけ、三郎をとっておさえる。松麿は姫をゆずり、吉丸と夕月姫は結ばれたのである。

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作品データ

製作年
1948年
製作国
日本
配給
東横
初公開日
1948年10月29日
上映時間
70分
製作会社
東横京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社