火山脈:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
火山脈
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火山脈

1950年3月26日公開、112分、伝記
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野口英世博士の伝記を描いたもので、「王将(1948)」の北条秀司の原作(雑誌富士連載)ならびに脚色で、「透明人間現わる」の安達伸生が監督する。カメラは「母恋星」の武田千吉郎。企画は「わたしの名は情婦」の辻久一。主演は「破れ太鼓」「魔の黄金」の森雅之。それに久しぶりの田村秋子、「私刑」「魔の黄金」の東野英治郎、「晩春」「栄光への道」の笠智衆「銀座の踊子」の小夜福子、「月の出船」の日高澄子、「暴力の街」「魔の黄金」の宇野重吉、「暴力の街」「また逢う日まで」の河野秋武らが出演する。

ストーリー

野口清作は会津磐梯山の麓に貧農の子として生まれた。清作は三歳の時母の不注意で暖炉裏に落ち左手に大火傷して指がくっついてしまった。小学校卒業の時、清作の天稟に目をつけていた小林先生は若松のアメリカ帰りの医師を紹介して清作の手を手術させすぐれた医術によって自己の不具が治癒したのを見た清作は医者となって世の人に尽くしたいと決心した。二十一歳で上京した清作は高山歯科学院講師血脇の温かい庇護を受けつつ医術開業前期試験に合格した。その頃清作は郷友樋口の従妹川口みね子に恋をした。「英世」と改名したのもこの頃である。だがみね子との恋はとげられず失恋の傷手をうけた英世は一日アメリカのジョンス・ホプキンス大学のフレキスナァ教授の面識を得たことからアメリカ留学を決心し、血脇の作ってくれた旅費を持って渡米、研鑽十余年、ロックフェラー研究所の一員となり、微毒菌スピロヘータ・バリーダの純粋培養に成功し、一躍世界的名声を博し、理学両博士号を贈られ、家庭はメエジー夫人を得て幸福だった。十数年ぶりで故国へ帰る機会を得た英世は母の喜ぶさまに、アメリカへ帰ることを断念し、メエジーも呼んで母と暮らそうと決心した。折から少年時代の親友代吉がアメリカで研究途上にあったロッキイ熱に酷似した病状で倒れた。更に英世に大きな衝撃を与えたのは、助手スチイブが研究中にロッキイ熱に感染して死んだという電報である。英世は母への愛情と研究への欲望の板ばさみとなって悩んだ。それをみた母は「お前はアメリカへお帰り、お前はまだまだ世界の桧舞台で用のある人間なのだ。お前が傍らにいなくても私は日本一の幸福な母親だよ」と言った。滂沱たる涙の中で、母と子はひしと固く抱き合ったのだった。

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作品データ

製作年
1950年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1950年3月26日
上映時間
112分
製作会社
大映京都
ジャンル
伝記


[c]キネマ旬報社