
ブラザー・コーン
五月女玉雄
とことんツイてない男女三人が、次々と事件に巻き込まれていく様を描くスラップステイック調のロードムービー。秋元康の企画によりソウル・デュオとして人気を博しているバブルガム・ブラザーズの初主演作で、監督は「! [ai-ou]」の堤ユキヒコ。脚本はTVドラマ『ポケベルが鳴らなくて』などの遠藤察男、撮影は東原三郎が担当。二人と共演するのは映画初出演になる田中律子、その他、東幹久、久保田利伸をはじめとする人気俳優、タレント、ミュージシャンらが多数特別出演している。
※結末の記載を含むものもあります。
田舎の中学校の音楽教師松平金次郎と、田舎の農家の息子で自衛隊員の五月女玉雄は、それぞれの事情で今の生活に嫌気がさし、ニューヨークへ行くことを決意した。二人が偶然乗り合わせた成田空港行きのリムジンバスに、これまた晴れ着姿の水村香織が乗り込んでくる。彼女はヤクザの組長・金山勘一の養女だったが、大親分に売り飛ばされそうになり逆に身代金を奪って逃げてきたのだ。三人の乗ったリムジンはいきなりバスジャックされるが、犯人が香織の旧知の仲で、彼らは共犯者として桜木刑事に追われる羽目になる。金次郎、玉雄、香織の三人は警察の目を逃れながら千葉県内を彷徨するが、ツキに見放された三人は、乗っていたタクシーが人を轢いてしまったり、バスジャック犯の拳銃を拾った浮浪者が死んでしまったりと、行く先々でトラブルに巻き込まれ、それらがいずれも彼らの犯行とされ、いつの間にか凶悪犯として指名手配される。彼らは最後の運を祈って、厳重な捜査網を逃れて心臓を病んでいる香織の弟の大手術のため病院に駆けつける。手術は無事成功するが、金次郎と玉雄は駆けつけた警官に取り囲まれ、遂に射殺されてしまった。だが、そんな不運をものともせず(?)天使となった彼らはノリ良く歌い続けるのだった。
五月女玉雄
松平金次郎
水村香織
松平イネ
五月女四郎
佐藤修
あきら君
院長
好子先生
上官
村長
四郎の愛人
うどん屋の店主
金山勘一
神崎重五郎
大山刑事部長
桜木虎造
監督
製作
企画
プロデューサー
脚本
撮影
音楽
美術
録音
照明
スチール
編集
監督補
助監督
歌
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