不法滞在:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
不法滞在
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不法滞在

1996年8月10日公開、97分
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入国管理官と裏社会の闘いを背景に、男と女の運命的な愛を描いたハード・ロマン。監督はかつては金融業に従事し裏社会にも通じていっという変わった経歴を持つ、本作がデビューとなった香月秀之。撮影は「(ハル)」の高瀬比呂志がつとめている。主演は「CAB」の陣内孝則。ヒロインの中国人女性にふんするのは、日大芸術学部演劇学科留学後、女優の道を歩み、今回が初の大役となる李丹。ほか、石橋蓮司、古尾谷雅人、本田博太郎などの個性派が脇を固め、好演している。

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ストーリー

入国管理局で不法滞在者を摘発する“入国管理Gメン”を指揮している辰巳洋一は、3年前、病臥の娘の臨終に仕事で立ち会えなかったことが原因で、妻の美奈子と離婚していた。ある夜、偽造パスポートが数多く出回っていることを知った辰巳は、潜入した中国倶楽部で、5年前に不法滞在で強制送還させた林光蘭と再会する。偽造パスポートの情報を得るために光蘭と食事をした辰巳は、次第に彼女に別れた妻の姿を投影して、惹かれていくのだった。光蘭は華僑の郭源明の愛人となって、偽造パスポートの組織の仕事を手伝わされている。台湾にいる郭の仲間・周に娘を人質にされているため、郭を裏切ることもできないでいたのだ。光蘭は郭から辰巳の動きを見張るように言われていたが、彼女もまた辰巳に惹かれ始めていた。そんなおり、光蘭に台湾の娘が病気で死にかけているという電話が入る。光蘭は偽装結婚している横川に助けを求めるが取り合ってもらえず、逆に偽造パスポートの話を聞いた横川は、光蘭に口止め料を要求した。それを知った郭は、女殺し屋の王嘉玲に光蘭の変装をさせると、横川を車で撥ねさせる。なんとか一命を取り留めた横川は、辰巳に向かって光蘭に撥ねられたと訴えるのだった。続いて嘉玲に命を狙われたが、なんとか難を逃れた辰巳は、嘉玲が光蘭に変装していたことを知ると、郭のもとへと急いだ。しかし、辰巳がついた時には、すでに光蘭が郭と周を射殺してしまった後だった。辰巳は光蘭を逃すために羽田へと向かったが、光蘭が国外へ脱出しようとしたその刹那、横川が放った銃弾に光蘭の体は崩れ落ちていく。

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作品データ

製作年
1996年
製作国
日本
配給
アルゴ・ピクチャーズ
初公開日
1996年8月10日
上映時間
97分
製作会社
イメージファクトリー作品(製作協力*フィルム・シティ)


[c]キネマ旬報社