長崎の鐘のレビュー・感想・ネタバレ・評価|MOVIE WALKER PRESS
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長崎の鐘のレビュー・感想・ネタバレ・評価

1950年9月23日公開,94分

ユーザーレビュー

5.0
  • Movie Walkerユーザー

    5
    2019/5/16

    この映画を見るまでこれほど平和を願い人類愛に満ちた永井隆博士の情熱を理解していませんでした。
    出演者はいずれも適役で、とても見応えある映画でした。
    特に印象に残ったのは、子供たちを疎開させる前日、一家揃って海岸へ行き、縄跳びに興じたりお昼を食べるシーン。両親(若原雅夫、永井隆と月丘夢路、妻、みどり)は、子供たちを一緒に遊んで楽しませるが、迫りくる戦争の悲劇を思うと、顔では笑っても家族の行く末を憂うという、2つの相反する感情を巧みに演じて、忘れられない場面でした。
    2つ目は、内科部長から診断されレントゲン結果を妻に「病名は白血病、僕の命はあと3年しか持たないんだ」と報告。努めて妻を悲しませまいと淡々と語り「原子学徒が原子病にかかるのは、勲章を貰ったようなもの」と喜ばせようと付け加えるも、却って悲しみを増加させてしまうシーン。
    3つ目は、若原は生前、永井博士に会って博士の内面を研究された由。それ故、父として原子学徒としての永井を、エナジェティックに演じていたが、病床に就いてからは、穏やかな語り口調で神に近づく敬虔な信徒を演じ切り、見事だと思いました。とても見応えのある映画で感動の連続でした。

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