ケンタッキーの唄:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ケンタッキーの唄
ケンタッキーの唄
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ケンタッキーの唄

1929年公開
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「化物行進曲」「紐育万華鏡」のフレデリック・ハズリット・ブレナン氏が書き下ろし脚色したものから「化物行進曲」「娘乱暴記」のリュウ・サイラー氏が監督したもので主演者は「熱砂果つるところ」「踊るカレッジ」のロイス・モーラン嬢と喜歌劇畑から新来のジョセフ・ワグスタッフ氏で「ホリウッド結婚」のダグラス・ギルモア氏、「懐しのアリゾナ」のドロシー・バージェス嬢、「ホリウッド結婚」のハーマン・ビング氏、「娘乱暴記」のヘッダ・ホッパー夫人、「河(1928)」のバート・ウッドラフ氏、エドワード・デイヴィス氏等が助演している。キャメラは「踊るカレッジ」「極北恋の滑走」のチャールズ・G・クラーク氏が担任。

ストーリー

ヴォードヴィルの部隊に立っていたジェリーは相手役のナンシー が浮気ものなので、彼女と袖を分かつことになる。そして生活費を得るために自作の歌を携えて知合いの出版業者クラインシュミットのもとを訪れた。彼がそれを唄っていた時、それを聞いたのがリー・コールマンというケンタッキー州社交界で評判の娘であった。それから3年の月日がたった。リーは自分の持馬「ディキシー」が競馬に勝ったので伯母達共にニューヨークへ出て来た。伯母や伯父や彼女との結婚を望んでいるケーン・ビトケアーンなどに連れられケンタッキーの競馬が収められてある写真を見物のため或る劇場に入ったリーはその映画が終っても帰ろうとしなかった。それもその筈で映画の次には3年前に会って以来忘れ難いジェリーが舞台に立つからであった。彼女はうっとりと彼の唄に聞き惚れた。伯母はケーンに頼んでジェリーを宿に来るようにと誘った。再び会ったジェリーとリーとの仲が急激にすすんで行ったことは言うまでもない。それを見て快からず思ったのは、ケーンと伯母とであった。この時その昔別れたナンシーが、ケーンに買収され、リーとジェリーとの仲を割くためにリーに会い、ジェリーと自分との関係をまことしやかに話し、その証拠としてジェリーから借りた500ドルの小切手を見せるのであった。娘心の一筋からてっきりそれと信じ切ったリーはニューヨークを去った。そして胸中の煩悶を紛わせるべく外国の旅行に出発したが、パリの生活に厭きて、競馬シーズンの始まると共にケンタッキーへ帰って来た。彼女は半ば自暴自棄な気持から親切そうに付添って来たケーンと賭をする。ディキシーが勝てばケーンが彼女に2万ドルを支払い若し負ければ彼女はケーンと結婚するという条件であった。その競馬にはジェリーも来ていてディキシーに金を賭けたが肝心のディキシーは遂に負けてしまった。意気消沈してニューヨークに帰ったジェリーは1月後シンフォニー・モダーンなる曲を書き上げた。その曲には恋に破れた彼の哀切の情が篭められていた。その演奏の日が来た時会場にはリーの姿も見えた。ジェリー自身の指揮による演奏が終った。見物は大喝采を彼に送った。この時突然リーの前に現われたナンシーは一切を告白した。これでケーンの策略も暴露した。ジェリーとリーとは誤解がとけて以前に変らぬ仲となることができた。

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作品データ

原題
A Song of Kentucky
製作年
1929年
製作国
アメリカ
配給
フォックス支社
初公開日
1929年
製作会社
フォックス映画


[c]キネマ旬報社