激怒(1972):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
激怒(1972)
激怒(1972)
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激怒(1972)

1973年6月16日公開
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化学兵器の実験ミスのトバッチリを受け、最愛の1人息子を失った中年の男の復讐物語。「センチュリアン」のジョージ・C・スコットの監督デビュー第1作。製作総指揮はJ・ロナルド・ゲッティ、レオン・フロムケス、製作はフレッド・ワイントローブ、脚本はフィリップ・フレイドマンとダン・クレインマン。撮影はフレッド・コーネカンプ、音楽はラロ・シフリン、編集はマイケル・カーンが各々担当。出演はジョージ・C・スコット、リチャード・ベースハート、マーティン・シーン、バーナード・ヒューズ、ポール・スティーヴンス、スティーブン・ヤング、ケネス・トビー、ロバート・ウォルデンなど。

ストーリー

広大なワイオミングで羊牧場を営むダン・ローガン(ジョージ・C・スコット)は、妻を亡くして以来、男手1つで、1人息子のクリス(ニコラス・ビュービー)を育てていた。丘の放牧場でテントを張った翌朝、飼い犬の吠える声に眼を覚ましたダンは、異変を感じ、クリスのテントを見た。テントは倒れ、中ではクリスが血を流してグッタリとしていた。ダンはクリスを抱き上げるとトラックで病院に向かった。その途中、鼻から血を流した羊が累々と倒れていた。病院では、ダンも感染の可能性があるとして強制的に入院させられ、その上主治医カードウエル(リチャード・ベースハート)は遠ざけられた。実は2人は、運わるくフォート・ハワード付近でおこなわれていた化学兵器の実験ミスのトバッチリを受けたのだ。このMX3と呼ばれる新型の細菌兵器の被害を受けた者は、異常な発熱と鼻からの出血の後、昏睡状態に陥り、ついには激しい痙攣に襲われて死んでしまう。それも発熱から数日のうちに、だ。軍は世論を恐れ、事件を極秘に処理しようとホリフォード(マーティン・シーン)を治療に当たらせた。その間、数百頭もいたダンの羊たちが次々に死に、クリスの容態も悪化して息を引き取った。クイスの死は国民ヘルス・サービスのスペンサー医師(バーナード・ヒューズ)やホリフォードによって、ダンには知らされずにいた。彼は何度もクリスとの対面を求めたが、その度に病院側は彼に強い麻薬をかけて黙らせた。しかし、ついにダンは死体収容所で解剖されたクリスの死体を発見するのだった。怒り心頭に達したダンは病院を抜け出し、復讐を誓った。オートバイと弾薬、銃を盗んだ彼はスペンサー医師をつるし上げ、化学兵器による汚染が着実に自分の命を縮めていることを知った。ダイナマイトを数箱買い込み、トラックに積んで、シビントン研究所へ直行した。間もなく耳をつんざく爆発音と共に建物は跡形もなく地上から消えうせた。次の夜、ダンの体力はほとんど限界に近かったが、怒りと復讐の執念にかりたてられ、陸軍基地に向かった。しかし彼の侵入と同時にサーチライトが照らされ、、サイレンが鳴り、兵や軍用ヘリコプターが出動した。ダンは閲兵場で倒れて激しい痙攣に襲われ断末魔の苦しみの中で息たえた。ダンの死が確認された頃には夜が白み始めていた。死体がヘリコプターに積まれ、それが太陽に向かって、何ごともなかったかのように飛び立っていく。

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作品データ

原題
Rage
製作年
1972年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー映画
初公開日
1973年6月16日
製作会社
ゲジー・ジティー=フロムケス・プロ作品


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