ディアボロス 悪魔の扉|MOVIE WALKER PRESS
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ディアボロス 悪魔の扉

1998年4月18日公開,144分
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大都会ニューヨークを舞台に、悪魔が法曹界の黒幕となり若き弁護士の魂を狙うという訴訟王国アメリカならではのオカルト映画。監督は「黙秘」のテイラー・ハックフォード(製作総指揮も)。アンドリュー・ニーダーマンの小説『悪魔の弁護人』(ソニー・マガジンズ刊)を原作に、ジョナサン・レムキンと「ボディ・バンク」のトニー・ギルロイが執筆。製作は「フリー・ウィリー3」のアーノン・ミルチャン、「マッド・シティ」のアーノルドとアン・コペルソン夫婦の共同。撮影は「マンハッタン・ラプソディ」のアンジェイ・バートコウィアック。音楽は「ポストマン」のジェームズ・ニュートン・ハワード。美術は「依頼人」のブルーノ・ルビオ。編集はマーク・ワーナー。衣裳はジュディアンナ・マコウスキー。SFXは「メン・イン・ブラック」のリック・ベイカー。出演は「死にたいほどの夜」のキアヌ・リーヴス、「フェイク」のアル・パチーノ、「トゥー・デイズ」のチャーリズ・セロン、「クルーシブル」のジェフリー・ジョーンズほか。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

フロリダ州の若手弁護士ケヴィン(キアヌ・リーヴス)は法廷での無敗記録を伸ばし続けていた。妻のメアリー・アン(チャーリズ・セロン)らと祝杯をあげていたケヴィンはNYのミルトン法律事務所からスカウトされる。事務所の社長ジョン・ミルトン(アル・パチーノ)に見込まれたケヴィンは役員待遇で迎え入れられた。世界を相手にビジネスをしている活気のある事務所、用意された豪壮なマンション、都会的な洗練された隣人たち。若い夫婦の未来は明るいかに見えた。事務所の上得意である不動産王アレキサンダーが妻と子どもを殺害した容疑で逮捕された。ミルトンにこの件をまかせられたケヴィンは裁判の準備に忙殺されて家に帰れない日が続く。メアリー・アンは慣れない都会での孤独のためかしだいに精神に変調をきたす。愛妻家だったケヴィンも野心に我を忘れ、妻の看護のためにしばらく休職してもいいというミルトンの誘いを断って仕事に邁進する。メアリー・アンを心配してNYにやって来たケヴィンの母親はマンションでミルトンとすれ違った時に何かに気付くが固く口を閉ざす。ケヴィンの同僚の妻たちは実は悪魔だと言ったり存在しない自分たちの赤ちゃんに子宮を奪われる夢を見たりとメアリー・アンの精神は確実に病に蝕まれていく。そしてケヴィンも彼女を抱いている最中に同僚の弁護士クリスタベラとセックスしている幻を見るなどどこかおかしくなっていた。そんな中、弁護士のエディ(ジェフリー・ジョーンズ)がジョギング中にホームレスに撲殺された。彼は出世できない腹いせに事務所ぐるみの国際的不正を暴露しようとしていたのだ。そのことをケヴィンに伝えようとしたFBIの捜査官も彼の目の前で自動車に轢かれて死ぬ。ケヴィンは裁判を前にしてアレキサンダーが罪を犯していることを確信し、その苦悩をミルトンに打ち明けるが彼は「ついに黒星か」と言うだけ。虚栄心に惑わされたケヴィンはアレキサンダーの秘書に偽証をさせて勝訴する。帰宅したケヴィンを待っていたのは切り傷だらけの身体でミルトンにレイプされたと泣き叫ぶメアリー・アンだった。彼女は精神病院に運び込まれ、目を離した隙にケヴィンの目の前で自殺する。さらに駆け付けた母親にミルトンがお前の本当の父親なのだと告げられたケヴィンは彼が全ての元凶だと確信しオフィスへと向かった。果たしてミルトンはケヴィンに世界を征服しようと持ちかける。そのためには異母姉弟のクリスタベラと子供を作り悪魔の血筋をさらに濃くしなければならない、と。ケヴィンはミルトンに魂を売渡したかに思わせておいて持参した拳銃で自らのこめかみを撃ち抜く。一瞬にして積年の野望が崩れ去ったミルトンはその醜悪な素顔をさらけ出すのだった。……気が付くとケヴィンはフロリダ州の裁判所にいた。今までのことは白昼夢だったのだろうか。彼は猥褻教師の弁護人を降り、初の黒星にもかかわらず清々しい顔でメアリー・アンと帰路につく。英雄的行動をとった彼にロングインタヴューを申し込んだ新聞記者がいた。「虚栄心は人を惑わすからな」とひとりごちる彼は顔を変えたミルトンだった。

作品データ

原題
The Devil's Advocate
製作年
1997年
製作国
アメリカ
配給
日本ヘラルド映画
上映時間
144分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.3
  • ぶわつ・らいあん

    4
    2011/11/13

     キアヌ・リーブスが当時『スピード2』のオファーを蹴ってまで出演を希望したというアル・パチーノとの共演作。(少なくとも『スピード2』を蹴ったのは正解!)

     地方で無敗の敏腕弁護士としてならしたキアヌ演じる主人公ケビンがスカウトされてやってきたNY最大の法律事務所が実は悪魔の巣窟だったという、いってみれば異色ホラー。

     そして、悪魔のボス(たぶん、ルシフェル)を演じるのがアル・パチーノ。悪魔を演じていてもいつもどおりのオーバーアクション。妙なテイストを醸し出してます。

     それより、本作で一番印象に残るのはシャーリズ・セロン。
     彼女が演じるケビンの妻、メアリーがじわじわと真綿で首を絞められるように悪魔たちに追いつめられていく様は痛ましすぎます!
     ケビンがメアリーの訴えを妄想にしか受け取れなかったのは、そう仕向けられているからとはいえ、歯痒くて歯痒くてしかたなかった。
     もう、はよ気づいたれやキアヌぅう!です。

     作品全体でいうと、物語の発想はおもしろいのかなと思うが、で結局何がしたかったん?という感じもなきにしもあらずでちょっと中途半端。
     ただ、真相を知り、ついに魔王であるミルトンと対峙したときに、ケビンが選んだ結末はちょっと予想していなかった。この場面はインパクトがあります。
     それに続くラストは結局・・・あ、これは言うまい言うまい。

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