淡島千景
南風原時子
76歳のおばあちゃんの、沖縄から北海道まで3246kmに及ぶ破天荒なマラソン行脚の旅を描いた、シルバー青春ロード・ムービー。監督は「ＧＯＩＮＧ ＷＥＳＴ 西へ…」の向井寛。脚本は、「青春デンデケデケデケ」の石森史郎と向井監督、そして鈴木盛子と島来夢の共同。撮影を「ＧＯＩＮＧ ＷＥＳＴ 西へ…」の鈴木史郎が担当している。主演は「ＧＯＩＮＧ ＷＥＳＴ 西へ…」の淡島千景。優秀映画鑑賞会推薦作品。スーパー16ミリからのブローアップ。
ストーリー
沖縄・名護に暮らす76歳の南風原時子は、毎年恒例の市民マラソン大会・沖縄ドリーム・マラソン・の名物おばあちゃんだ。ところが今年、親友のトカを亡くした彼女はショックの為か大会に出場しなかった。そんな時子が帰省中の孫の恵に何も告げず失踪したのは、それから数日後のことだった。実は、恵の心配をよそに時子は日本縦断マラソンに出たのだ。フェリーで鹿児島に渡った彼女は、特攻隊員たちの慰霊碑を詣でた後、途中、親友のタミからの救援物資を受けながら大分、熊本と北上を続ける。一方、偶然テレビに映っていた時子を見つけた恵は、急いでその後を追った。また、マラソンおばあちゃんの話を聞きつけたペガサス沖縄テレビのディレクター・本田も、ビデオ・カメラを担いで時子の取材に出た。ひとまず時子の無事を知った恵は、時子のやりたいようにさせることを決めるが、本田をはじめとした連日のテレビ報道のお陰ですっかり時の人となってしまった時子は取材攻勢を受けるハメに。だがその一方で、テレビを通し時子の姿に励まされる老人たちも少なくなかった。しかし、さすがの時子の健脚も寄る年波には勝てなかった。京都の病院で小休止の時子。彼女は、そこで本田に自分が生まれ故郷である北の果てに向かっていることを告白する。「死ぬ前にもう一度故郷を見ておきたい」トカの死に際してそう思った彼女は、こうして今回のマラソン行脚に出たのだった。また、本田はライヴァルの沖縄新報の記者・渡嘉敷から、時子が時局柄中止を余儀なくされた昭和15年の東京オリンピックのマラソンの代表選手だったことを聞かされる。やがて、本田をはじめ、様々な人たちに励まされ北海道へ上陸した時子は、かつてオリンピックの代表選手として一緒に練習に励んだ國澤トヨと再会。更に、根室の岬から本当の生まれ故郷である国後島を望むことが叶うのであった。
キャスト
尾美としのり
本田孝夫
三井ゆり
南風原恵
今井雅之
渡嘉敷政憲
清川虹子
比嘉タミ
津島恵子
國澤トミ
宍戸錠
青柳亮介
中尾彬
与那覇高用
大滝秀治
佐藤正彦
北島角子
金城トカ
デビット伊東
清水宏
ポール牧
海空
奥村公延
大崎守男
久保田篤
石井潤一
和香
小池晴代
むかえれいか
慶花
河西誠
嘉昌平
井波由紀子
野末はるか
迫田時男
恵の先生
スタッフ
監督、脚本
向井寛
脚本
石森史郎
脚本
鈴木盛子
脚本
島来夢
ゼネラルプロデューサー
野村光義
撮影
鈴木史郎
音楽
芥川隆
美術
矢野貴章
編集
神谷信武
衣裳
東京衣裳
照明
柴田信弘
録音、整音
中山隆匡
効果
福島行朗
助監督
芝山隆二
製作担当
力武敏彦
企画
向江寛城
企画
間嶋豊
プロデューサー
内藤三郎
プロデューサー
宗豊
プロデューサー補
中島誠一郎
プロデューサー補
金子寿美子
チェロ作曲
迫田時雄
選曲
山川繁
スチール
中原康太郎
スクリプター
福島勇子
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 1999年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 東映
- 初公開日
- 1999年4月10日
- 上映時間
- 110分
- 製作会社
- Mukai production作品
[c]キネマ旬報社
