ピアース・ブロスナン
James Bond
誕生40周年を迎えたシリーズ第20作は、ボンドガールに「チョコレート」のハル・ベリーを迎えた超豪華版。軍事問題を題材にするなど、リアルな舞台設定も話題の一級アクションだ。
※結末の記載を含むものもあります。
北朝鮮のムーン大佐を暗殺するため、朝鮮半島に潜入したボンド。だが正体を見破られ監禁、14か月後にムーン大佐の部下ザオとの交換で釈放された。ボンドは諜報部員の資格を奪われるが、単身ザオを追ってキューバへ向かう。
James Bond
Jinx
Gustav Graves
Miranda Frost
Zao
M
Q
Falco
Colonel Moon
General Moon
Rawl
Vlad
Mr. Kil
Robinson
Moneypenny
字幕
監督
製作
製作
製作総指揮
脚本
脚本
原案
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
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ハル・ベリー、ロザムンド・パイクのアカデミー賞受賞・ノミネート組をボンドガールに起用する超豪華版。 ただし、ボンドはブロスナンのままで、がっかり。 監督は NZ のマオリ族出身のリー・タマホリ。作風はジョン・ウーに近い。 ジョン・ウーの「フェイス・オフ」のパロディみたいな展開もあり。 設定は「ダイヤモンドは永遠に」をオマージュしたようでもある。今回の敵は北朝鮮らしき某国の軍人。「二度死ぬ」もどきのトリックがあり、「フェイス・オフ」のからくりがある。 どの登場人物も魅力的である。それは全て、退屈なブロスナン・ボンドが彼らを引き立ててしまうから笑。 アクションは残念ながら、CGに頼るようになり、興味半減。クライマックスは「ゴールドフィンガー」風。「エアフォース・ワン」のパロディもある。 ジェット機にハル・ベリーがいると「エグゼクティブ・ディシジョン」を思い出す。ハル・ベリーの主演映画と言ってもいい程の本作。ベッドシーンでは体を上下させるとか歴代ボンドガールと比べ下品ではある。「チョコレート」は未見ながらR指定なので想像は付く。 盛り沢山なのはいいが、男優陣にこれはというのがあまりいないのが残念。CGに頼りすぎなのも残念。 次作はボンドがダニエル・クレイグに交代。「ロード・トゥ・パーディション」で、ギャングの親分ポール・ニューマンのドラ息子役を演じた。チンピラ風なのが残念だが凄みはある。MGMをソニーが一時買収し、以後4作「スペクター」までソニーが関わるものの、最新作ではMGMがソニーの支配を抜けたためか、ソニーは関わらない。アクションは原点回帰で、ボンドの体当たりアクションが見られるのはいいと思う。