国民の創生:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
国民の創生
国民の創生
-

国民の創生

1924年4月25日公開、165分、戦争/歴史
1
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

グリフィスの出世作である。1915年製作の本映画は、当時の映画界において正にエポック・メイキングの作品であった。トーマス・ディクソン原著の『ザ・クランスマン』に基づいたもので、南北戦争時代を背景とし、奴隷解放問題を主題として人道愛を高唱している。主役俳優にはヘンリー・B・ウォルソール、ミリアム・クーパー、メイ・マーシュ、ロバート・ハーロン、ウォーレス・リード、リリアン・ギッシュ等を始め、監督としても知られるジョセフ・ヘナベリー、エルマー・クリフトン、ドナルド・クリスプ等も端役を受け持っている。全長版は4時間を超え、長さの異なる複数のバージョンが公開されている。

ストーリー

ペンシルヴァニア州のストーンマン家の息子フィルとトッドは、南キャロライナ州のキャメロン家へ学友を訪ねて滞在するうち、フィルはその家の娘マーガレットと恋仲となる。マーガレットの兄ベンはストーンマン家の末娘エルシーとは、まだ見ぬ仲ながらその優しい姿を懐かしんでいた。そこへ南北戦争が始まり、親しかった両家は南北両軍に分かれて戦場に相見ゆる事になった。北軍は優勢で南部連邦は散々敗軍の苦を嘗め、キャメロン家の息子2人は戦死し、ベンは傷ついて捕虜となった。彼を看護したエルシーと、ベンの母とは大統領リンカーンを訪れて、ベンの助命を嘆願した。かくして傷癒えたベンは久しぶりに故郷へ帰った。エルシーの父オースティン・ストーンマンは、主義として奴隷解放を主張しており、大統領の南部諸州に対する態度を生温しとして憤慨していたが、リンカーンが暗殺された後はますます勢力を得て、自ら南部へ出張し、今まで奴隷の境遇にあった黒人を解放し、自らの勢力を扶植し始めた。ところが黒人は今までの厭迫から逃れて白人に対してあらゆる無礼を働き出した。そのため白人は自衛を計る必要を認めた。そうして、クー・クラックス・クラン(KKK)という白衣覆面の騎馬武者が夜暗に乗じて悪事を働いた黒人に制裁を与え始めた。ベン・キャメロンはその首領に挙げられていた。彼の妹フローラは黒人ガスに追われて谷間へ墜ちて死を遂げたが、ガスはKKKによって制裁を与えられた。かくして黒人対KKKの争闘は日を追って激しくなった。さしものストーンマンも自分の娘を黒人との混血児であるリンチに与えるだけの無謀はできなかった。KKKの活躍により激しい争闘の嵐が過ぎて、ベンとエルシー、フィルとマーガレットの2組の結婚が嬉しく華やかに行われた。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
The Birth of a Nation
製作年
1915年
製作国
アメリカ
配給
ユナイテッド支社
初公開日
1924年4月25日
上映時間
165分
製作会社
ユナイテッド・アーチスツ映画
ジャンル
戦争歴史


[c]キネマ旬報社