明日泣く(1955):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
明日泣く(1955)
明日泣く(1955)
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明日泣く(1955)

1956年5月10日公開、伝記
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トーキー初期のミュージカルのスターとして可憐な魅力を銀幕に発散させて人気のあったリリアン・ロスの半生を描いたもの。原作はマイク・コノリーとジェロルド・フランクの共著、脚色は「リリー」「ガラスの靴」のヘレン・ドイッチェとジェイ・R・ケネディ。監督は「バラの刺青」のダニエル・マン。主演は「征服者(1955)」のスーザン・ヘイワードでこの作品でアカデミイ主演女優賞にノミネイトされた。共演は「暴力団(1955)」のリチャード・コンテ。「ローマの休日」のエディ・アルバート。撮影は「ガラスの靴」ノアーサー・E・アーリング、美術も「ガラスの靴」のセドリック・ギボンズ。スーザンが唄う4つの主題歌の編曲及び指揮はチャールズ・ヘンダースン。尚この映画はアカデミー衣装デザイン賞を獲得した。

ストーリー

ニューヨークの下街、貧しい家に生れたリリアン・ロス(スーザン・ヘイワード)は小さい時から母親にスタアになる希みをかけられる。だが、リリアンは天性の恵まれた才能を持っていた。15歳でアール・キャロル・バニティに出演する機会を掴み、16歳ではジーグ・フィールド・フォーリイズのスタアになり、18歳ではハリウッドに呼ばれ、花形として素晴らしい人気を得るようになる。リリアンはこうした華やかな生活を送りながらも決して満足しているわけではなく心の底では何時も愛情に包まれた平穏な生活を希んでいた。その頃、リリアンは幼馴染のデイヴィット(レイ・ダントン)と再会する。彼は弁護士になっていた。2人はたちまち恋仲になる。リリアンは初めて愛情に包まれた生活を送ることが出来た。がその喜びも束の間にディヴィットは病魔に冒されて死ぬ。リリアンの悲しみが余りにも深いのを見兼ねた看護婦のエレンは悲しみを忘れさせようと1杯のウイスキィを勧める。それは彼女の悲しみを紛らわして呉れたそしてウイスキィは舞台に立つ彼女に自信と勇気を与えるようになり、今や母親の援助は必要ないものになったが、アルコールは片時も離せなくなる。リリアンは航空士のウォーリイ(ドン・テイラー)と結婚したが、今では完全にアルコールが離せなくなっており、結婚は永続きしない。リリアンの姿はやがて酒場に入り浸るようになり、トミイ・バードマン(リチャード・コンテ)と2度目の結婚生活に入ったが、バードマンはリリアン以上の酒飲みで、酔うと乱暴の限りをつくした。彼女が嫌になって来るとバードマンは彼女にアルコールを勧めて破滅にすら陥し込む有様だった。リリアンは持ち物を金に替えて安酒を漁った。安手のバアに入り2流ホテルを転々とした。舞台から完全に捨てられたリリアンは持ち物がなくなると乞食同然の姿で1杯のアルコールを求めてさまようのだった。

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作品データ

原題
I'll Cry Tomorrow
製作年
1955年
製作国
アメリカ
配給
MGM
初公開日
1956年5月10日
製作会社
M・G・M映画
ジャンル
伝記


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