コラテラル|MOVIE WALKER PRESS
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コラテラル

2004年10月30日公開,120分
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トム・クルーズが、銀髪で非情なプロの殺し屋に扮した犯罪劇。夜の大都会で、偶然出会った殺し屋とタクシー運転手の葛藤と対決をスタイリッシュに映し出す。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

LAを訪れた殺し屋ヴィンセントが、マックスという男が運転するタクシーに乗り込む。ヴィンセントの目的は一夜で5人の人物を殺すことだった。しかし、マックスの思わぬ反抗から計画に狂いが生じていく。

作品データ

原題
Collateral
製作年
2004年
製作国
アメリカ
配給
UIP
上映時間
120分

TM &[c] 2004 Paramount Pictures. TM &[c]2004 Dreamworks L.L.C. [c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.7
  • みるみる

    3
    2019/9/15

    内容を知らずに見たのでトムさんの悪役に驚きました。いつもはナイスガイなポカンと半開きの口元が今回はインテリっぽい無感情の殺し屋らしく見えるから凄い。まあ見せ場はしっかりあってもちろんカッコいいけど。
    不運な巻き添えから始まる一晩のお話。分かりやすいし、真面目なタクシードライバーのマックスの心境も手に取るように感じるし、臨機応変にその場を切り抜ける彼の頭の良さにハラハラしつつものめり込めます。後半の追い込みも面白くてラストはため息。私まで疲れた。
    マーク・ラファロ演じるファ二ングまで死んでしまったのが嫌だったなー。

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  • S

    4
    2016/5/7


    "Collateral"「巻き添い」
    平凡な生活をしていたタクシー運転手が
    突如犯罪という「巻き添い」を食らうストーリー

    ストーリーは理解しやすく起伏もある
    更にトム・クルーズが悪役設定というのも新鮮で
    面白味のある内容だ

    一応、犯罪劇というメインテーマになっているようだが
    私としてはこの「巻き添い」を食らったタクシー運転手の
    心情の変化、成長していく姿のほうが
    メインなのではと思う
     服従 → 葛藤 → 決断 → 行動
    非常にわかりやすいし、
    この平凡な毎日にスパイスが加わり
    人生が変化するタクシー運転手を後押ししたくなる

    簡潔にわかりやすく表現されて
    素直に感じ取れるストーリー性に面白味を感じる1本

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  • 晴耕雨読

    4
    2010/5/5

     マイケル・マン監督作品だけにリアルな銃撃戦と短く刈り詰めた銀髪のスタイリッシュな殺し屋のストイックな生き方に暫し酔い痴れましょう。この映画のドラマ展開が素晴らしいのは日本の“能”に見られる“序・破・急”のリズムが確立されているところにあります。ロサンジェルスの空港に降り立った主人公のヴィンセントが登場、演じるトム・クルーズが醸し出す雰囲気に堅気ではないただならぬものを感じさせながら、もう一人の主人公のタクシードライバー、マックス役のジェイミー・フォックスの平凡な市民が登場します。最初の乗客だったキャリアガール黒人女性が検事であることが明かされ、彼女が渡した名刺が伏線となって、“序”から“破”へとドラマは進捗していきます。市井のタクシードライバーが殺し屋が犯す犯罪に巻き込まれていくのですが、路地裏でストリートギャングがこれ見よがしに、小型拳銃のシグザウアー P232で殺し屋ヴィンセントを恐喝するシーンで私のボルテージは一気に上昇。装弾数9連発(薬室に1発)を装備した二人の路上強盗に対してプロフェッショナルのヴィンセントは装弾数16連発の9㎜弾装備のH&K USP45で二人を一気に片付けますが、最後のとどめを打ち込む際に一瞬の躊躇も見せない非情さに、本格的ハードボイルドを痛感するのです。

     トム・クルーズが芸域を広げるために選んだ役柄なのでしょうが、ガンマニア垂涎の超人的殺し屋ぶりでした。トム扮するヴィンセントの執拗な追跡は「ターミネーター」のアーノルド・シュワルツェネッガーを彷彿とさせ、ジャズバーで4番目の標的を狙うときに流れているPaul Oakenfoldの緩やかな音楽「Ready Steady Go」(※「ター坊」さんのレビュー参照)と対照的に盛り上がる緊張感が秀逸です。この場面でヴィンセントが装備しているのはスタームルガー Mk.Iと言う小口径の22口径拳銃ですが、スポーツシューティング用に発売された拳銃を仕事(殺人)に使用すると言うことは、ヴィンセントが殺人を毎回“仕事”と語ることを表わすように彼にとっては殺人イコールスポーツと物語っているのかもしれません。但し22口径であってもスタームルガーは本来のオートマチックのようにスライド全体ではなくボルトだけが作動するため、リコイルが小さく高い命中精度を誇る名銃だけあって、大多数の人間が踊っているジャズバーでの“仕事”としては最良の選択であったでしょう。望月三起也の漫画「ワイルドセブン」でも有名になった22口径のコルトウッズマンを駆逐した名銃とTPOに分けて装備したヴィンセントに拘りを感じます。

     ドラマのクライマックスは“急”であり、カーアクションや地下鉄アクションもハリウッド映画ならではの迫力と興奮を感じます。五番目の標的がクライマックスで明かされ、タクシードライバー、マックスの絶望的な闘いが始まります。なにせ彼が対決するのは、旧・ロシアや旧・東ドイツの元・特殊部隊や秘密警察、KGBと言った麻薬組織のボディガードたちを物ともしない歴戦のプロフェッショナルなのですから。観客の私はマックスに応援を送り始めます。それは殺人によって、一攫千金を手にするヴィンセントが一介のタクシードライバーの地道な生活を揶揄する“夢は叶うことなく、自分が老いたことを知る”に対する反発です。

     マイケル・マン監督はトム・クルーズに続いて、「パブリック・エネミーズ」でこれまたイケメンのジョニー・デップを主演に迎えましたが、昔はアラン・ドロン、日本ではTVドラマ「過ぎし日のセレナーデ」の田村正和。端正なマスクをした優男が殺し屋を演じると何故か見事にマッチしますね。「デリンジャー」のウォーレン・オーツのファンでもある「花」さんは、優男ギャングスター論を如何お考えでしょうか!?
    【ビデオ・マイコレクション】鑑賞

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