佐藤江梨子
キューティーハニー
永井豪の同名代表作を、佐藤江梨子主演で映画化。実写にアニメの手法を取り入れたユニークな映像で、美少女アンドロイドの活躍を健康的なお色気とけれん味たっぷりに描く爽快娯楽活劇。
※結末の記載を含むものもあります。
商社のOLと“愛の戦士キューティーハニー”という2つの顔をもつ如月ハニー。持ち前の明るさと得意の七変化を駆使して、平和のために日々戦う彼女に、謎の秘密結社とNSA(アメリカ国家安全保障局)の魔の手が迫っていた。
キューティーハニー
秋夏子
早見青児
シスター・ジル
ブラック・クロー
ゴールド・クロー
コバルト・クロー
スカーレット・クロー
執事
リョウ宇津木
鬼谷京子
NSAクライアント
監督、脚本
製作
製作
企画
企画
その他
その他
その他
その他
プロデューサー
プロデューサー
その他
原作
脚本
撮影
照明
編集
録音
録音
美術
その他
その他
その他
音楽
スクリプター
その他
その他
その他
その他
音響効果
音響効果
その他
その他
特殊メイク
特殊メイク
特殊メイク
キャラクター・デザイン
キャラクター・デザイン
キャラクター・デザイン
キャラクター・デザイン
キャラクター・デザイン
その他
その他
その他
その他
監督補
監督補
助監督
その他
その他
その他
その他
その他
その他
その他
その他
その他
その他
その他
その他
その他
その他
プロデューサー
[c]2003 キューティーハニー製作委員会 [c]1973 永井豪/ダイナミック企画(The name and trademark“CutieHoney”is used under permission by Dynamic Planning Inc.,) [c]キネマ旬報社
劇場で大笑いしてから10年経ったのですねぇ。絶対忘れられない作品です。
テレビアニメどんぴしゃ世代なのですが全く観た事はありませんでした。時々やるアニメランキングとかで例のカットは見たことあり。そのせいか、お色気シーンは控え目な感じ。でもそれで大正解と思います。無垢な少女としての物語が他人との関係に飢えたアンドロイドの孤独感を際立たせていました。サトエリ可愛い!超大根だけど一発でファンになりました。同時に弾けたキャラとギャグの嵐に爆笑!映画作品として満点とは言いませんが実写化大成功の貴重な一例かと。オリジナルを知らないからか?
いきなりサトエリの入浴&白ブラに白パンという純真な男子高校生なら二杯は楽勝でイケちゃいそうなシーンでスタート。
さっすが『キューティーハニー』さん、話が分かるッ!
と思ってみていたら、どうも空気が違う。
最初の期待感のままでずーっと。それ以上のお色気がないのだよね~。
サトエリに求めるのが無理な話だったのか何なのか。
とりあえず相棒の市川実日子が色気ゼロなので、「なんとなく色っぽいでしょ」なノリは相対的にキープできてなくもない。が、さてどうなのか。
原作はマンガもアニメも未見なので再現度を四の五の言う気はまったくないけれど、マンガや昭和アニメの雰囲気をそのまま持ってきました的なシーンは良くも悪くも特徴的。
360度全周包囲で内側に向けて発砲すれば、そりゃ同士討ちして当たり前だろってツッコミ入れたくなる。
たぶん、原作ファンなら「そうそう、コレコレ! バカだよね~」ってなるのだろう。未見だから知らんけど。
しかし特撮を期待して観た場合、どうも勝手が違う。
コスチュームも肝心のキューティーハニーが素人のレイヤーさん衣装より安っぽく見えるってどういうこと?
もうちょっと頑張ってくれてもいいんじゃないか。特撮映画なのだから。
同じことが悪役の秘書にも言えて、そのカイゼル髭、付け髭なのがモロバレじゃんか。うーむ。
ただ片桐はいり、及川光博ら敵役四天王は、とっても活き活きしている。
特にゴールデン・クローの片桐はいりは、おバカなキャラをこれでもかと体当たりで演じていて、観ている側も気持ちいい。終わり際のあっけなさも秀逸。
といっても観客としてはキューティーハニーのお色気に期待しているのだし、もうちょっとの感はとっても強い。
少年誌にあるような「イヤ~ン」的な何か。ヌードという直球じゃなく、しぐさや妄想で喚起されるエロというのがもっと盛り込まれてよかったんじゃないのかと。
結局、冒頭の入浴や白ブラ+白パン以上のエロ~イなシーンがないのだよね。
そういや、主題歌を歌った倖田來未は「エロかっこいい」などと言われてセクシーなポジションを確保していたのに、本作は彼女ほどはお色気バイーンな作品になりきれなかったな、と。
構造としてサトエリ主演のアイドル映画という類型になってしまっている以上、彼女の女性らしさをガツンと出さないことには始まらない。
某スイーパーな言い方すれば、もっこりしてくれなきゃ困るわけだ。
サトエリも素材はいいのに、本人の意識不足なのか周囲のプロデュースがヘタなのか、あと一歩な感じが強い。
だったら観ない方がいいのか。
否。アイドル映画として見た場合、旬な時期に製作された本作、彼女のファンなら押しといえるだろう。
では評価。
キャスティング:4(キューティーハニーが包含する「エロ」の部分でやや不足)
ストーリー:3(お色気プスプスゥ~で肝心な部分が足りない)
映像・演出:4(お色気要素が不足。もう少しがんばりましょう)
特撮:7(わざとチープなのだと見れば、とってもうまい作り)
お色気:4(中高生向けの健全エロを強気に押しすぎた)
というわけで総合評価は50点満点中22点。
スケベな画像がネットに氾濫している昨今、ストレートなエロは映画にいらない。
長尺映像ならではのお色気を押し出しできる作品なら、もっとオススメできたと思う。