HINOKIOのレビュー・感想・ネタバレ・評価|MOVIE WALKER PRESS
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HINOKIOのレビュー・感想・ネタバレ・評価

2005年7月9日公開,111分

ユーザーレビュー

3.9
  • 5
    2007/1/22


    言いたいことがありすぎる。





    きっと私がこの映画を劇場まで観に行けなかったのは、伊勢崎があまりに遠くて諦めただけ。(笑)

    でも。

    主題歌のYUIの声とメロディと、涙の少年に惹かれたのは嘘じゃない。




    母親の交通事故死を機に、心に傷を負ったサトル(本郷)は、ロボット開発者である父の作ったロボットで学校へ通うことになる。



    ここでまずひとつ。



    そこまでして学校へ通わなければならないのか?
    劇中で担任(原)はこの学校でもロボットで通学する許可を出した、と。
    これがおかしい。
    「ホームスクール」の「アットマーク・インターハイスクール」の卒業者だ。日本でおそらく初めてできた、インターネット制ホームスクール。

    こんな風に、自分自身が自覚しているから余計気になるんだ。

    ロボットのサトルは軽量化の為檜も少し利用されていると話すと、クラスメイトが「ピノキオ」ならぬ「ヒノキオ」だ、とあだ名をつける。そしてそのクラスメイトはサトルに問う。



    「おまえ、どうしてこうまでして学校来るんだよ?」
    突き刺さった。
    「アナタハ、ドウシテガッコウニクルノデスカ?」
    突き刺さった。
    「・・・しらねえよ、そんなの」
    ・・・突き刺さった。

    私はずっと、VFXと小学生のダブルパンチの描き方は山崎貴監督が最前線を突っ走っていると思っていた。でもきっとそうなのだろう。山崎監督が「ジュブナイル」を公開したおかげで、この作品も世に出られたと思うのだ。

    そして、現在の小学生・・・社会を写す鏡のような少年少女の描き方が「ジュブナイル」ではあまりにも未熟だったと思っていた。男女の三角関係のみだったからだ。それは当時観ていた中学生の私にとっても幼いと感じざるを得なかったのに・・・。

    冒頭のこの会話でとにかく虜になってしまったのだ。


    自宅で機会を操作しながら友達を作っていくサトル。だがその自宅では一年近く口もきかない父親とすれ違いの生活を送っていた。母親が死んだのは父親のせいだと思い込んでいるサトル。主食は主にウィダーインゼリー。筆談で買い足しも書置きを残す。

    父(中村)は息子に歩み寄ろうと必死なのが、職場の助手(牧瀬)にも伝わるほどなのに、助手はそれでも「父が息子を怖がっている」という。息子の一挙一動に戸惑ってしまう。そんな父親を一年、目の当たりにしてきたからだろう。



    やがて遊び仲間ができるサトル。
    ジュンだけはサトルを特別な目で見ていた。いじめ始めたのもジュン。遊びに誘ったのもジュン。やがてサトルはジュンともっと親しくなりたいと、身体の感覚がわかるソフトを父の研究所からインストールしてしまう。

    やがてジュンが女の子だとわかると同時に、彼女が母子家庭であることもわかる。そして父を亡くして、引き取られていた間の叔母や叔父に妙なことを吹き込まれて、「おれって汚れてるんだってさ」という彼女はあまりにも男らしい格好で、少女の儚さでぽつりと呟く。その汚れが何なのか、ジュンの男装の理由も語られないのだけれど。
    ジュンが母親の再婚を機に転校することがわかるのだが、ジュンは当日まで秘密にしてくれと担任に頼み、仲間でキャンプへ連れて行ってほしいと、皆でキャンプへ向かう。

    ジュンの友達の江里子(堀北)に一目は惚れるサトルだが、このキャンプのときはもう、ジュンに知らず知らずに想いは向いていた。

    スミレという学級委員の女の子がジュンを好きで、サトル・・・ヒノキオ・・・ロボットである彼を好きなジュンがどうしても許せなくて、ジュンを二人で線香花火へ誘う。この感覚も王道だけれど、なんだか嬉しい。だがスミレは裏の顔も持ち合わせており、中学生を手玉にとってヒノキオ・・・サトルを襲わせてもいた。



    風、青空、湖、蟻、星空・・・。

    一年も自室にこもりきりのサトルにはなにもかもが懐かしく新鮮だった。

    そして仲間が、いた。

    同時にVFXで進行していく劇中ゲーム「煉獄」というゲームが流行り、ケンタがジャンキーになってしまうほどのめりこむ。

    そのゲームは、現実とシンクロして物語が進行するという魅力を備えており、願い事が叶うとも言われていた。

    やがてジュンが転校し、スミレがサトルのことを軍事開発ロボットだと言い出しはじめ・・・

    VFXはやっぱり難しいよ。この間「ALWAYS三丁目の夕日」は見てきたけれど・・・この作品よりは観やすかったかな。でもテーマが全然違うし。




    でも泣けたんだ。やっぱり子役演技起用はずるいよ。それだけで泣けるもん(爆)。



    テーマの面白さは山崎監督より秋山監督のほうが上手い。それと子供の描き方がリアル・・・に近い。言い切れないのが悔しいな。とにかく、親になったら子供に見せたい作品の一つに加わりました。

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