最後の紳士:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
最後の紳士
最後の紳士
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最後の紳士

1934年公開
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「ロスチャイルド」に次ぐジョージ・アーリス主演の20世紀映画社作品で、カザリン・クラッグストンが特に書き下ろした物語を「復活(1934)」「花嫁は泣きました」のレナード・プラスキンスが脚色し、「ムーラン・ルージュ」「軟派ガール」のシドニー・ランフィールドが監督に当たり、「バワリイ」「キャバレエの鍵穴」のバーニー・マクギルが撮影している。助演俳優は「林檎の頬」のジャネット・ビーチャー、「立ち上がる米国」「シマロン(1931)」のエドナ・メイ・オリヴァー、「不思議の国のアリス(1933)」のシャーロット・ヘンリー、「ますらを」「力と栄光」のラルフ・モーガン「九番目の客」「絶対の秘密」のエドワード・エリス、「海軍士官候補生(1933)」「怪特急列車」のフランク・アルバートスン、「からくり珍裁判」のドナルド・ミーク、ラファエラ・オッティアノ、ジョセフ・カウソーンという面々である。

ストーリー

大金持ちで完璧で、家名を自慢のキャボット・バア老人は、中国で宣教師をしていた姪の追悼式を営むと称して、方々に散らばっている近親を集めたが、実はそれは口実で、自分の莫大な財産を譲るべき人物をその中から物色しようというのだった。招きに応じて集まった物5人、キャボットの妹オーガスタとその養子アラン、老人の息子の妻で、募婦となっているヘレン・バアとその娘のマージョリー。ヘレンは老人と不和で、それまでこの家に足踏みしなかったのである。それにただ1人残った息子ジャッドであるが、これが甚だ腹黒い息子で老人の遺産を独り占めにする算段ばかりしていた。キャボットはわざわざ集めた皆を事々に愚弄し続けた。老人の頑迷に反抗するのは財産などに全然興味を持たない若いマージョリーだけだった。それが妙に老人の気に入り、バア家の地を受け継いでいるのはこの娘だけだと老人は密かに心の中で満足していた。しかし女の子であるのが家名を次がせるのには悩みの種だった。老人はマージョリー1人を呼んでその事を相談した。彼女はバア家の家名を名乗って呉れる人と結婚しますと言ってくれたので老人は大喜びでアランと結婚させ様としたが、アランはバア家の家名を次ぐことを承知しないのだった。一方ジャッドはどうも遺産が自分の法に転げてきそうもないので、ある日老人の精神に異常があると言う口実を以て医師を同行したが、却って老人に自分の精神状態を調べられそうになって這々の体で立ち去った。しかしたった1人のわが子の余りにも破廉恥な態度を見せつけられた老人の心の打撃は大きく、やがて病床の人となり、間もなくこの世を去った。生前発表映画に撮られた遺言を聞くために集まった、一同が定められた席に着くと同時に部屋は真っ暗になり、やがて故人の姿が映り出した。彼は風刺を交えた愛想の良い態度で遺言を述べ、遺産はジャッドにずか一志をあたえた他はそれぞれ相当の額を送り、大半をマージョリーとアランに譲って、2人の間に男の子が生まれた時にはキャボット・バアと名乗らせる事を宣告して、笑いながら一同に別れを告げるのだった。

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作品データ

原題
The Last Gentleman
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
製作会社
ユナイテッド・アーチスツ映画


[c]キネマ旬報社