カポーティ|MOVIE WALKER PRESS
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カポーティ

2006年9月30日公開,114分
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アメリカの作家、カポーティが現代文学の名作「冷血」が完成させるまでを描くヒューマン・ドラマ。本作でフィリップ・シーモア・ホフマンが今年のアカデミー賞主演男優賞を受賞。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

ベストセラー小説「ティファニーで朝食を」で人気作家となったカポーティは、新聞に掲載された殺人事件の小さな記事を見つける。興味を覚えた彼は拘留中の犯人と接触、自分と似た境遇に育った彼と心を通わせてゆく。

作品データ

原題
Capote
製作年
2005年
製作国
アメリカ
配給
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
上映時間
114分

[c]2006 SONY PICTURES ENTERTAINMENT INC. [c]2006 UNITED ARTISTS FILMS INC. [c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.0
  • rikoriko2255

    ミチさん

    4.0
    2011/10/3

    私はこの人のことが良く分からない。
    実は『脳内ニューヨーク』の方が、訳の分からなさが多くて良かったと思う。『M:i-III』ではそんな悪役に見えなかったし、『マグノリア』では、バカに見えました。つまり、何でもできるんだけど、じゃあ何?って聞くと答えられない。ということかな?
    あと、カポーティ自身が、あまり我々に馴染みがなく、アメリカ人が一般的に持っているカポーティに対するイメージがない。よって、ホフマンが、カポーティになり切っているのは分かるんだけど、それをギャグとしてやっているのか、俳優として、努力してやっているのか、良く分からない。山に登ったとしても、その山がどんな山なのか分からないと評価できないでしょう?そういう感じかな?まあ、映画として、悪くはないんで、何度か見てしまうかもしれないけど。

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  • rikoriko2255

    やまひで

    4.0
    2007/7/24

     僕はカポーティの作品を読んだことがない。だから、その文学的、アメリカ文学史上におけるその意義についてはそれがどうなっているからは知らないし、また、言えない。しかし、少なくとも映画『ティファニーで朝食を』を観た時、脚本が意外と内容が深く、その、一応コメディー仕立てである内容が、しかし、アメリカの知識人の屈折した、ある種の恥部を描きだしているところに、あの当時僕は、中々感心したものであった。そして、今度この映画『カポーティ』を観て、あの清純なヘップバーンが出ていた、殆どコールガールの線の一歩手前にまで入り込んでいたその役柄が、実は、この作家によってその原作が書かれていたことに拠るのだ気づいて、今更ながらその内面の複雑さに納得できた。
     さて、カポーティが『冷血』という作品で目指そうとした「ノンフィクションのノベル」とは、実は自己矛盾である。「ノベル」とは本来的にはフィクションであり、その虚構性を捨てるとは、それは即ち自己否定なのである。正に、この矛盾の領域でカポーティがその創造性を賭けたのは、勇気ある冒険ではあるが、それはまた、自己存在の意義を賭けた危険な試みであったと言えるであろう。それ故、この作品で更に名を成したカポーティが、その後作品を殆ど書けなくなったといのもまた肯けることである。そしてその創作過程が、自分に心を許す犯罪者の心理を操作しながらのものであり、場合によっては偽りに満ちた操作によって創作が可能であったことを、この静謐で、真実を見極めようとする映画作品が暴いて見せてくれる。この点で、僕は、監督と脚本家の真実に向けた容赦ない態度に敬服するものである。

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