盛り場の大蜘蛛:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
盛り場の大蜘蛛
盛り場の大蜘蛛
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盛り場の大蜘蛛

1930年公開
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「西部戦線異常なし」に出演して名声を得た舞台名優ジョン・レイ氏主演の第1回作品で、「ストリート・ガール」「グレイト・ガッポ」のベティー・カンプソン嬢と「ストリート・ガール」「焼き餅騒動絹の靴下」のジョン・ハロン氏が相手役を勤め「職業婦人」「曠野の志士」の監督をしたキング・バゴット氏、「摩天楼の巨人」のクロード・アリスター氏、「夢の港」のエドモンド・ブリーズ氏、「某重大事件」のウィルバー・マック氏等が助演している。原作はジーン・タウン氏が筆をとり並びに撮影台本を書いたもので、監督には「娘喜べ水兵上陸」「スキナーの昇給」のウィリアム・ジェームズ・クラフト氏が当った。キャメラは「ブロードウェイ(1929)」「ノアの箱船」と同じくハル・モーア氏が担任である。

ストーリー

ナイト・クラブ「エル・ドラドォ」を経営するモートン・ブラドレイはニューヨーク暗黒街切っての大親分として飛ぶ鳥も落す勢力をもった男だった。従ってその性質も豪胆で人の生命を奪うことなどは朝飯前の仕事であり、多くの悪漢どもからは尊敬されると同時に恐れられていたが、その反面彼はその凶悪の王者に似ない情愛をも持っている男であった。モートンの唯一の敵というのは、マクナップの主宰するタイムス紙で、マクナップはこのモートンを紙上で時々皮肉に攻撃した。そしてなお未だ世間に知られていないモートンの内輪話をさぐり出そうという目的から若い探訪記者のジェイ・グラントを遠くサンフランシスコから呼びよせた。ジェイはナイト・クラブの「エル・ドラドォ」へ単身出かけたが、そこで彼は踊り子コニイの美しさに惹きつけられた。都なれないジェイの態度を見て興味を感じたモートンは珍しい所を方々引張り回してやる。最後にモートンはジェイを自分の家へ連れて来てポーカーをやった。ジェイは負けた。そして数のよく分からないジェイは1万2000ドルの負けをしたのに1週10ドルの割合で返済するとモートンに言った。この稚気がすっかり気に入ったモートンはジェイを探訪記者とは知らずに家へ同居させた。ジェイは踊り子のコニイに自分の愛を語った。コニイも彼を嫌ってはいなかった。2人の仲の良いのを見たモートンは初め面白くない気持ちでいたが、その反対する気持ちもだんだん薄らいでいくのであった。ところがモートンがジェイを連れて同じ悪党仲間のボルトンの所へ賭博に行った時、ジェイは新聞社の徽章を落しその素性が判ってしまった。何も知らずにいただけにモートンの怒りは大きかった。欺かれたと気づいた彼は子分のフランシスと「エル・ドラドォ」の前で会ってジェイを亡き者にせんと相談をした。この時、突如勝負のことから仲違いとなったボルトンの一味が現われて2人に弾丸の雨を浴びせた。モートンは重傷を負って病院に収容された。ジェイとコニイは病床にある彼を見舞った。ジェイに対する怒りも解けたモートンはジェイにそれとなく自分の身の上を話したのであった。ジェイは新聞種が取れたので喜んだ。そしてコニイの止めるのも聞かず彼は新聞社に帰ってモートンの物語を書こうとした。だがジェイがペンをとり上げた時モートン死去の報は伝えられた。ジェイは流石に亡き人の過去を暴くのを断念し自ら職を辞してしまった。かくてコニイと会ったジェイは恩人の冥福を祈りつつ新しい未来の首途に立ったのであった。

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作品データ

原題
Czar of Broadway
製作年
1930年
製作国
アメリカ
配給
大日本ユニヴァーサル社輸入
初公開日
1930年
製作会社
ユニヴァーサル映画


[c]キネマ旬報社