フランソワ・モレル
バタイユ警視
ミステリーの女王、アガサ・クリスティーが、自著のベスト10の1作に挙げた「ゼロ時間へ」を映画化。海辺の避暑地で発生した殺人事件の謎にバタイユ警視が挑む。
※結末の記載を含むものもあります。
富豪カミーラの別荘に、彼女のおいのギヨーム夫妻、ギヨームの前妻ほかさまざまな人々が避暑に訪れる。やがて、カミーラが死体で発見され、前夜に彼女と口論していたギヨームに疑惑がかけられる。
バタイユ警視
カミラ・トレシリアン
ギヨム・ヌヴィル
キャロリヌ・ヌヴィル
オド・ヌヴィル
マリ=アドリヌ
トマ・ロンド
トレヴォズ弁護士
フレッド・ラティマ
監督
撮影
撮影
美術
音楽
衣装
製作
製作
原作
字幕翻訳
[c]2007-Les Films Francais - Tous droits reserves [c]キネマ旬報社
ミステリーこそ映画の得意分野であると思う。ハラハラドキドキ感がたまらないし、意外な展開、意外な犯人というのもストーリーとして十分起伏に富む。 さて、この作品であるが、なぜフランスを舞台にしているのか、なぜ携帯電話が出てくるのか、なぜ警部が刑事コロンボの名前を知っているのか、アガサファンであれば、解せないところが多いのではないだろうか。しかしこれもまた「現代語訳」であると割り切れば、良しとするべきか。 また、泳いでいる人がいる一方でコートを着ている人もいて、ヨーロッパの避暑地の感覚が良く分からない。 キアラ・マストロヤンニは、流石に美しく、マストロヤンニとドヌーブの遺伝の力を感じさせたけれど。
A.クリスティといえば「オリエント急行殺人事件」!あれは本当に豪華であったが、こちらの別荘もクラッシックで現代だからこそ、より趣がある。ころころと展開するstoryはミステリーの常識だが、いささか、無理やりな気もするが。とりあえず、K.マストロヤンニの凛とした美しさとロケ地で満足か...