ペルセポリス|MOVIE WALKER PRESS
MENU

ペルセポリス

2007年12月22日公開,95分
  • 上映館を探す

カンヌ映画祭などで大評判になり、仏で大ヒットを記録したアニメ。イスラムと西欧の2つの文化の間で成長していく少女の青春もようが感性豊かにつづられる。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

1970年代後半のイラン。革命や戦争によって庶民は不安な日々を過ごしていた。祖国を離れ、欧州で留学生活を送り始めた少女マルジは、やがて自分のアイデンティティを巡って悩むことになる。

作品データ

原題
Persepolis
製作年
2007年
製作国
フランス
配給
ロングライド
上映時間
95分

[c]2007. 247 Films, France 3 Cinema. All rights reserved. [c]キネマ旬報社

映画レビュー

2.7
  • rikoriko2255

    たけ

    4.0
    2008/1/30

    物語は、ちょっぴりエキセントリックなイランの女の子マルジが小学生から大人になるまでの半生を描いたグローイング・アップ・ストーリー。 イスラム圏の女性が主人公だけど、決して政治的な話ではありません。 確かに背景はハードです。仲良しのおじさんが投獄されたり、戦争で家の近くが破壊されたり、軍隊に怯えて生活したり…。 でも、そんな中を自由主義者の家族に見守られてマルジはのびのびと育ちます。お酒、トランプ、パーティなど禁止されているけど隠れて楽しんだり、欧米のロックを大音量で聴いたり。 “Punk Is Not Ded(←綴りは間違ってるとこがミソ)"とジャンパーに自分で書いて着たりして、普通に欧米のティーネィジャーみたいなのです。密売人のところに、アイアン・メイデンのレコードを買いに行って、捕まりそうになったりもします。 イスラム圏の、普通の女の子の生活なんて、日本では殆ど知られていないけど、なんとなくわかってきます。禁止されている欧米の文化が意外と受け入れられているのだなあ、とかね。 基本的には、普通に日本やアメリカの女の子と興味や楽しみは一緒なのかなと思います。違うのは国の状況。自由な思想とか、行動とかは許されていないようです。特に女性は、ヴェールを被らなくてはならず、肌を見せてはならず、化粧も禁止という厳しさ。 後に、マルジはスイスのウィーンへ留学しますが、ウィーンでのマルジは異邦人。異文化に興味を持つ友人もできたけれど、本当に心を通わせることはできません。カルチャーギャップに戸惑い、自分のアイデンティティについて考えます。どこへ行っても、居心地の悪さを感じてしまうのです。 恋愛、失恋、傷心、行き倒れ、帰国、鬱病、自殺未遂、またまた恋愛、結婚、離婚、と波乱万丈。でも、彼女はその過程で大切なことを学ぶのです。 マルジも素敵だけど、彼女を支えてきたおばあちゃんやおじさん、両親が素敵な人々。 これはグローイング・アップ・ストーリーであると同時に、素晴らしい家族愛の物語でもあります。 最後に、印象に残った作者の次の言葉を。 「もし、絶望のあまり降参していたら、すべてを失っていたかもしれない。 だから最後の最後まで、顔を上げて笑い続けるわ。 そうすれば私の一番大切なものを奪うことはできないから。 生きている限り、抵抗し、叫ぶことができるし、 それでも尚、最強の武器は笑いなのよ!」 ディズニーアニメに物足りなさを感じたら、この作品、見てみてはどうでしょう?

    続きを読む + 閉じる -
    ネタバレあり
    違反報告
  • rikoriko2255

    nakatadairake

    3.0
    2008/1/15

    フランス映画ということで、ちょっと構えて観ていました。案の定、イギリスやアメリカ、イスラム圏を揶揄するようなシーンがいくつかありましたが、それでも映画としてはじゅうぶんおもしろかったと思います。 「公明正大」なおばあちゃんに拍手!(英語吹き替え版で観ましたが、おばあちゃんの声はあのジーナ・ローランズです。かっこいいわけです・・・)

    続きを読む + 閉じる -
    違反報告