寒い国から帰ったスパイ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
寒い国から帰ったスパイ
寒い国から帰ったスパイ
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寒い国から帰ったスパイ

1966年5月26日公開、サスペンス・ミステリー
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ジョン・ル・カレの原作をポール・デーンとガイ・トロスパーが共同で脚色、「ハッド」のマーティン・リットが製作・監督したスパイ・サスペンス。撮影は「ロリータ」のオズワルド・モリス、音楽はソル・カプランが担当した。出演は「ベケット」のリチャード・バートン、「暴行」のクレア・ブルーム、「突然炎のごとく」のオスカー・ウェルナー、「真昼の情事」のピーター・ヴァン・アイク、「素晴らしきヒコーキ野郎」のサム・ワナメイカーほか。

ストーリー

イギリス諜報部の連絡員の1人が“ベルリンの壁”のイギリスの検問所のすぐ近くで射殺された。おりしも、東ドイツの諜報機関の主任で、かつてのナチ党員ムント(ピーター・ヴァン・アイク)の残忍な行動がますます激しくなっていたときだった。イギリス諜報部のベルリン主任リーマス(リチャード・バートン)はただちにロンドンに呼びもどされた。そこでリーマスはある目的のために、イギリス諜報部を馘になった野良犬になることをいいわたされた。やがて、リーマスは酒びたりの日々を送るようになり、彼が勤めた小さな図書館に働く娘ナン(クレア・ブルーム)と愛し合うようになった。そして、ある日リーマスは下宿屋の主人と小さなトラブルを起こして、傷害罪で投獄された。イギリス諜報部では、出獄してきたリーマスを再び呼びよせ、東ドイツへの潜入を命じた。目的は、ムントがイギリスの諜報部員であるという証明をつくりあげ、ムントに疑惑の眼を向ける、ユダヤ人の部下フィドラーにそれを告発させるのだ。―ーむろん、それには裏があるのだが……。やがて、東ドイツ人アッシェがリーマスに近づき、リーマスは逆スパイとして東ドイツのフィドラーのもとに送られた。思惑どおり、フィドラーは、リーマスの証言を得て、ムントが敵のスパイであることを最高議会で告白した。だがムント側の弁護士は証人としてナンを呼び、ナンの口からリーマスが東ドイツへ潜入する直前イギリス諜報部と連絡をとっていたことを聞き出した。事態は逆転しリーマスと、フィドラーは逮捕された。が、その夜リーマスは、ムントに導かれて、ベルリンの壁に向かっていた。ナンに聞かれるままリーマスはことの真相を告げた。実はムントは、もともとイギリス諜報部のスパイだったのだ。そして、最近ムントに疑いを持ちはじめたフィドラーの手からムントを救うため、諜報部があえてリーマスを道化役として潜入させたのだ。2人はベルリンの壁にたどりつき壁をよじのぼった。が、瞬間銃声が響き、ナンが倒れた。ナンの口をふさぐためのムントの指令であった。だが、リーマスにはナンを見すてることはできなかった。壁を下り始めたリーマスの背に再び銃声が鳴った。

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作品データ

原題
The Spy Who Came in from the Cold
製作年
1965年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント
初公開日
1966年5月26日
製作会社
セーレム・プロ映画
ジャンル
サスペンス・ミステリー


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