靖国 YASUKUNI|MOVIE WALKER PRESS
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靖国 YASUKUNI

2008年5月3日公開,123分
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神聖な存在ながら、国際的な波紋を呼ぶこともある靖国神社。中国の映像作家リ・インが、その実像と背後の精神構造に10年の取材を経て迫るドキュメンタリー。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

戦死者を祀り、終戦記念日の参拝やその反対運動などで注目を集める靖国神社。そこの神体は日本刀であり、昭和8年から12年間、境内において8100振りもの刀が作られていた意外な事実があった。

作品データ

原題
Yasukuni
製作年
2007年
製作国
日本 中国
配給
ナインエンタテインメント
上映時間
123分

[c]2007 Dragon Films Inc. Beijing Film Academy's Youth Studio Beijing Zhongkun Film Inc [c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    ふく

    3.0
    2008/8/15

    地元での上映がやっと始まり・・・
    無事、観賞する事が出来ました(*^^)v
    奇しくも、終戦記念日でした。
    色んな意味で、考えさせられる作品でした。
    しかし、上映に問題ある映画とはとても思えません。
    是非、皆さんに観て頂いて「何か」を感じて頂けたら・・・と思います。

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  • rikoriko2255

    元電気メーカー社員

    5.0
    2008/6/5

    一見、素材をそのまま投げ出したかのようにも見える編集(一見そう見せてる所がかなり曲者だと思うのですが)に、ご不満の方も多い様子ですが、多くの日本人が、これまで目をそむけて来た問題を、静かに、かつ極めて的確に、制作者自身の主張を控えて日本人に語りかけた秀作だと思います。

    一部の右翼(と呼ばれる輩)がなぜ本作の上映を阻止しようとしたのかは理解に苦しむが(本当の右翼なら、本作に登場する台湾人女性の痛みは理解できるはずで、彼女への答えも真摯に考えているはず。)、一部の政治家や○△会議のような思想団体が、軽率な右翼を煽って(自分達の手は汚さず)上映阻止を図らなければいけない理由はたくさんあるだろう。

    本作は靖国神社へ奉納する刀の刀匠へのインタビューを縦糸とし、靖国へ参拝する人々の精神を尊重しつつも、日本政府により一方的に靖国に祀られた父や祖先の合祀撤回を求める、台湾や沖縄の人々や仏教徒達の運動を通じ、靖国の正体を明かしている。特に、台湾人女性と靖国神社宮司とのやりとりを通じ、靖国神社が(本来の意味での)宗教施設とは言い難く、犠牲者を慰霊するというのも靖国神社の一面に過ぎず、この神社が、(国民ではなく)国家権力のための死を「英霊」という形で美化する政治宣伝装置であることを端的に物語り、更に、未だ侵略戦争を否定するアナウンスを流し続ける遊就館のシーンが、その動かぬ証拠となっている。

    しかしその一方で本作は、靖国神社に対する個人の思いは、決して批判的に扱っていない。権力の犠牲になった父や祖先の霊を遺族に返さないばかりか、犠牲者を英霊扱いし、国家の責任をうやむやにする姿勢を許せない遺族がいる一方、お国のために戦ったのだからきちんと英霊として祀って欲しいと願う遺族や戦友も居ることを、本作は平等に取り上げている。

    A級戦犯合祀という形式的な問題より、戦争経験者や遺族を取材したシーンに時間を割いている点が、本作のいい所。日本で右翼と呼ばれている人々の参拝シーンも、論評抜きの事実として表現されるよう編集している。

    本作のラストは、本作の縦糸である刀匠の刈谷直治さんが詠む徳川光圀の和歌でしめくくられる。

    >層竜なおいまだ霄雲(うんしょう)に昇らず
    >潜んで神州剣客の腰に在り
    >髯虜(ぜんりょふ)鏖(みなごろし)にせんと欲す
    >策なきに非ず
    >容易に汚す勿れ日本刀

    恐らくこの一句が刀匠である刈谷さんの本音であろうし、この一句を詠むシーンを、戦時中日本兵が日本刀を振りかざす数多くの報道写真や映像をつなげたシーンと、続けざまに提示した監督の編集が、(国家神道成立以前からの)「日本の心」に対する、監督の敬意の表現であると同時に、日本人へのメッセージではないかと思う。
    (戦時中、靖国境内で造られた八千振りの日本刀が、戦地の陸軍将校に支給された)

    本作に対し、一水会(世間では右翼と呼ばれている)顧問の鈴木邦男氏は、
    >厳しいが、愛がある。これは「愛国映画」だ!
    とのコメントを公表している。
    全くその通りだと思う。本作を支援した「日本芸術文化振興基金」あっぱれ!!

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