潮風のいたづら(1957):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
潮風のいたづら(1957)
潮風のいたづら(1957)
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潮風のいたづら(1957)

1957年8月16日公開
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パリ、ロンドンで長期興行されたアンドレ・ロッシンの戯曲を製作のF・ヒュー・ハーバートが脚色した。監督は「アメリカの戦慄」のマーク・ロブソン、撮影は「炎の人ゴッホ」のフレディ・ヤング、音楽はロバート・ファーノン。主演は「ボワニー分岐点」のエヴァ・ガードナー、「連発銃は知っている」のスチュワート・グレンジャー、「八十日間世界一周」のデイヴィッド・ニーヴン。他にウォルター・チャリイなど。

ストーリー

フィリップ・アシュロウ卿(スチュワート・グレンジャー)は政務多忙で、この6年間というものは海外出張が多く、夫人スーザン(エヴァ・ガードナー)は夫不在勝ちの無聊にかこつけて、自然ヘンリイ(D・ニーヴェン)と親交を深くするのだった。ヘンリーはフィリップの親交で、以前はスーザンの熱心な求婚者であった。ある日、フィリップ卿が例の長期の出張から帰って来た。スーザンは親しい友人を数人招いてフィリップのヨットで長期航海をしたが、突然一行は嵐に見舞われ、ヨットは沈没してしまった。フィリップ卿夫妻、ヘンリイとフィリップの愛犬ブルドッグのネルソンだけが、運よく近くの島に漂着することが出来た。直ちに島での生活を楽しくすることを考えた。まず小屋を2つ立て、大きい方を彼自身と妻スーザン、小さい方はヘンリーが住むことにした。面白くないのはヘンリー。彼はフィリップに、過去6年間自分とスーザンは恋人同士であったのだから、難破したヨットから拾いあげた1足の靴を2人が共同に所有し、恩恵に浴するように。スーザンもまた、2人に平等であらねばならない、と申入れをした。スーザンはこれに対して反対しなかった。激昂したフィリップ卿は、貴族としての面目から妻を離婚し、スーザンとヘンリイは夫々勝手に振舞えと小さい方の小屋に移ってしまった。これはスーザンが求めていた状態ではなかった。彼女にしてみれば、自分の仮装不義を明るみに出すことによって、自分の魅力に対してフィリップの目を開かせることが出来る思っていたからだ。しかし愛犬ネルソンを彼女の番犬に残していったので、フィリップにも少しは関心があると彼女は幾分気をよくした。スーザンに近寄るとネルソンが唸り声をあげて牽制するのでヘンリイは期待外れで大クサリである。そんな時、突然、原住民が現われ、フィリップとスーザンを縛り上げた。スーザンはふとしたことから、この原住民は同じ難破船の料理頭で島の反対側に漂着してキャンプしたのだということを知った。スーザンはこのコックの正体を秘密にしておくことにした。ヘンリーとフィリップは、スーザンに縄を解いてくれと頼むが、彼女は解いたら3人の命が危いといって脅かすのだった。こうして島の生活を続けていたある日、コックは沖合に船の姿を発見。かくて、一行は救われロンドンに引揚げてきたが、フィリップはスーザンの魅力を改めて認めることになり、離婚を取消し元の鞘に納まった。一方、ヘンリーはある可愛い娘の出現にもろくも崩れ陥る、万事目出たく結ばれた。

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作品データ

原題
The Little Hut
製作年
1957年
製作国
アメリカ
配給
MGM
初公開日
1957年8月16日
製作会社
M・G・M映画


[c]キネマ旬報社