シスコ・キッド(1935):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
シスコ・キッド(1935)
シスコ・キッド(1935)
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シスコ・キッド(1935)

1935年公開
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「頑張れキャグニー」「太平洋攻防戦」と同じくロイド・ベーコンが監督したジェームズ・キャグニー主演映画で、「運ちゃん武勇伝」のウォーレン・ダフ、シートン・I・ミラーの脚色チームが協力して原作脚色したもの。撮影は「Gメン」「ゴールド・ディガース」のソル・ポリートの担任である。キャグニーを助けて「Gメン」「太平洋攻防戦」のマーガレット・リンゼイ、「国際列車第7号」「南風の恋歌」のリカルド・コルテス、「文無し長者」「その夜」のリリー・ダミタ、「Gメン」「黒地獄」のバートン・マクレーン、ドナルド・ウッズ、ジョージ・E・ストーン、アディスン・リチャーズ、フレッド・コーラー等が出演している。

ストーリー

1850年頃のバーバリィ・コーストは賭博屋と魔窟で一杯だった。若い水夫パット・モーガンは、そこに上陸した晩、無頼漢スパイダー・バークの乾分スラッグに不意を打たれ、意識を失ったところを中国通いの船に売り飛ばされようとした。しかし、途中で正気に返りようやく岸に泳ぎ着いたのを古着屋のソロモンが救ってくれた。バットは仕返しにスラッグを待ち伏せて殴り倒し、あべこべに彼を売り飛ばした。これを知ったスラッグの友上海ダックはバットが街の顔役ポール・モーラの経営する賭博場に現れたのを見て彼の命を取ろうとする。大格闘の末バットはダックを殺してしまった。此の機会で彼は「トリビューン紙」の主筆チャールズ・フォードと知己になり、同紙の女社主ジーン・バラットを紹介されて彼女を恋するようになる。間もなく彼は政界の利き者ジェームズ・デーリィに近づき、彼とポールの後援でめきめきと売りだしバーバリィ・コースト切っての顔役となった。「トリビューン紙」はバーバリィ・コーストの浄化運動を始めて彼らを攻撃した。デーリィの差し金でばーくが主筆フォードに決闘を申し込んだが、ジーンの願いを入れてバットはバークを殴り倒して決闘を中止させた。恨みを抱いたバークはバットを射殺せんとしたが、急を聞いて駆けつけたソロモンがその弾丸に当たって死んだ。その夜、バークの死体が海岸通りに縛っていた。ジーンは次第にバットの性格に惹かれていったが、浄化運動が進むに連れて市民とコースト住民の対立は激化し、ついにある朝、ポールは歌劇場で些細な事から判事クロウフォードを射殺した。然るにデーリー運動でポールは釈放され市民の怒りは益々激しくなった。フォードはデーリィを問責し争った末、彼の為に射殺された。市民はついに自警団を組織してバーバリィ・コーストを焼き討ちしポールを捕らえ、又刑務所を襲ってデーリィを捕らえて2人を絞刑に処した。コーストの連中は新聞社を焼き討ちにしようとするが、パットの努力によってそれは納まった。パットもついに捕らえられて、絞刑にされんとしたが、ジーンの証言によって彼の努力が認められ、刑を免ぜられた上にジーンに預けられたのである。

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作品データ

原題
Frisco Kid
製作年
1935年
製作国
アメリカ
初公開日
1935年
製作会社
ワーナー・ブラザース映画


[c]キネマ旬報社