シンデレラ物語:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
シンデレラ物語
シンデレラ物語
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シンデレラ物語

1925年公開
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「ピーターパン(1924)」の原作者ジェームズ・M・バリー卿作の物語「シンデレラに与える接吻」を映画化したもので、「ピーターパン(1924)」の監督者ハーバート・ブレノン氏が「ピーターパン(1924)」のベティー・ブロンソン嬢を主役として監督した。なお台本は「ピーターパン(1924)」の脚色者ウィリス・ゴールドベック氏がタウンセンド・マーティン氏と協力して執筆したものである。主役ブロンソン嬢と共に「歌え!踊れ!(1926)」「夫婦円満哲学」等出演のトム・ムーア氏を「美女競艶」「女軍撃退」等出演のエスター・ラルストン嬢とが出演し、英国名優ヘンリー・ヴィバート氏が初めての米国映画出演として重要な役を演じているほか、ドロシー・カミングス嬢、アイヴァン・シンプソン氏、ドロシー・ウォルタース嬢等も出演している。因みにブロンソン嬢の役はニューヨーク劇団ではモード・アダムス夫人が演じて好評を得たものである。

ストーリー

ロンドン住むリチャード・ボディーという画家のアトリエを毎日掃除しに来る小娘のシンダースは自分は美しい足を持っているから何時かきっと素晴らしい舞踏会に出席し王子様の愛を得ることができるに違いないと信じていました。ボディーはその話を聞く度に笑って彼女をシンデレラと呼んでいました。ドイツの飛行船がロンドンを空中襲撃に来る頃のことでシンデレラの挙動を怪しんだ一人の警官は彼女の家まで後を付けてきました。彼は変装して家に入ってみるとシンデレラは着物や下着や色んな物をこしらえて、戦争のために孤児となった4人の赤ん坊の世話をしていました。警官は非常に感動して子供たちにシンデレラの物語を読んで聞かせたりしました。すると子供たちもその舞踏会に行くのだと云い、シンデレラは夢中になって今夜こそその夜だと云いました。そして戸口に出て行ってそこに座り、4匹の白鼠の入った籠と1つのカボチャとを目の前に置きました。警官は彼女の首を袖で包んでやりました。雪が静かに降り始め、シンデレラはうとうとと眠りました。やがて美しい仙女が現れるとカボチャは立派な馬車となり、白鼠は馬になりました。シンデレラは白い毛で縁取った美しい衣装を何時の間にか着ていて夢心地でその馬車に乗りました。馬車は雲の上に飛んで行き、仙女が杖を1つ振るとシンデレラは素晴らしく飾り付けられた舞踏室に立っていました。舞踏会はシンデレラがかねて思っていた通りでした。不思議なことには王子様はあの警官に似ていて、シンデレラを妃様にしてくれました。時計が12時を打つとそこはロンドンの裏通りでした。シンデレラは戸口で眠っていました。警官は彼女を家の中に運び入れて介抱しました。やがて夏に成りました。重い病気に掛かっていたシンデレラは海辺の小屋に予後の体を憩うていました。警官が彼女を訪ねて来ました。彼はシンデレラに結婚を申し込みました。彼がお土産の包みを開いて2つのガラスのスリッパを彼女に与えたとき、シンデレラは喜んで「ちょうど2つのキッスみたいだわね」と云いましたとさ。

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作品データ

原題
A Kiss For Cinderella
製作年
1925年
製作国
アメリカ
初公開日
1925年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社