深夜の薔薇:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
深夜の薔薇
深夜の薔薇
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深夜の薔薇

1928年公開、60分
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「ヴァリエテ」「珍戦花嫁争奪」出演のリア・デ・プティ嬢の主演する映画で、ライオネル・バリモア氏の「ベルス(1926)」を監督したジェームズ・ヤング氏が監督したものである。原作と撮影台本とはジェー・グラブ・アレキサンダー氏の手になり、フランク・ベレスフォード氏が脚色を担任した。「霧の裏町」「女賊怪賊」のケネス・ハーラン氏が相手役を演ずるほか、「勇肌美人女給」のヘンリー・コルカー氏、ジョージ・ラーキン氏、フランク・ブラウンリー氏、等も出演している。

ストーリー

永らく暗黒街の無頼漢として曲った道を歩いて来たティム・リーガンは感ずる所あってプッツリと悪事を思い切り正道に立返った。彼の仲間キャラバンも彼と行動を共にしたが親分のコービンに睨まれその部下によって大晦日の晩に殺される。彼の遺言で、その1人息子サニーを引取ったティムは、かねて恋仲の踊子ローズをコービンのキャバレーから連れ去り、ささやかながら結婚式を挙げて共に働くこととなった。かねがねローズに惚れていたコービンはこのこと以来ティムを憎み、己が勢力を利用して、ティムが何処に行っても職にありつけない様に企んだ。こうしてティムは行く先々から理由なく解雇され、明日のパンにも困る身となった。根が踊子育ちとてローズはこの貧しい生活と夫ティムの不甲斐なさとに愛想を尽かして家出してしまう。ローズに去られて生活の唯一の目標を失ったティムは自暴自棄となり、昔の仲間の誘うままに再び悪事に加担しようとしたがたちまち捕えられて投獄された。ローズは一旦コービンのキャバレーに戻ったが、やがてコービンの醜い心情を知り、今更の如く夫を裏切って家出した己れの浅はかを恥じ流浪の結果、投身自殺を企てたが通行の警官に救われ婦人ホームに収容される。新聞でこれを知ったコービンはさすがに改悟して、今度は何くれとなくローズの力となり、一方ティムの仮出獄についても奔走した。ティムは獄中で昔の仲間からすべてがコービンの卑劣な策動に基づくものであることを知り、憤怒に燃え、仮出獄が許されると直ちにピストル片手にコービンの許へ押掛けて行った。が、ローズの真情、コービンの改悟を知って、彼はすべてを許し、今はよき妻、よき母となったローズ、サニー及びローズとの間に出来た赤児と4人、貧しいながら楽しい新生活に入ることとなる。

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作品データ

原題
Midnight Rose
製作年
1928年
製作国
アメリカ
初公開日
1928年
上映時間
60分
製作会社
ユニヴァーサル・ジウエル映画


[c]キネマ旬報社