十三号室の女:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
十三号室の女
十三号室の女
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十三号室の女

1932年公開
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「悪魔の富籤」「貞操切符」のエリッサ・ランディが主演する映画で、「オーバー・ザ・ヒル」「春を讃えよ」のヘンリー・キングが監督に当たったもの。原作はサミュエル・シップマン、マックス・マーシン、パーシヴァル・ワイルド合作の舞台劇で「悪魔の富籤」「赤道を泳ぐ女」のガイ・ボルトンが脚色している。キャメラは「貞操切符」「彼女は金満家がお好き」のジョン・サイツの担当である。助演者は「類猿人ターザン」「仮染の唇」のニール・ハミルトン、「大西洋横断」「愛に叛く者」のマーナ・ローイ、「キートンの決闘狂」のギルバート・ローランド、ウォルター・ウォーカー、ルイ・アルバーニ、チャーリー・グレイプウィン等である。

ストーリー

ジョン・ブルースはボルチモア市の市長選挙に立候補するが、妻ローラから不品行の理由で離婚訴訟を提起されていたために落選してしまう。彼はかくて政治的致命傷を受けると同時に離婚訴訟にも敗れ、ローラに復讐を誓う。ローラはポール・ラムゼイという青年と結婚して楽しい家庭を作る。彼女は作曲家として名を成している所から声楽家ルグランと交際する。ポールの父ハワードは之を怪しみ息子に注意するが妻を信ずる彼は取り上げない。しかしハワードは息子の薦めに私立探偵を雇って嫁の行動を探らせる。私立探偵所を経営しているブルースは時到れりと復讐の第一歩を踏出す。ローラの曲をルグランが初演する音楽会の当夜ポールは商用で旅行する。ルグランは野望を抱いてローラを深夜の晩餐会に招く。之を探知したブルースは秘かにルグランの部屋にマイクロフォンを据付け、裁判所の速記者を雇い、一部始終を聴取しようとする。そして電報でポールを旅行先から呼戻す。音楽会が済んでローラは他にも多数の客があると思ってルグランを訪れる。階段の途中で彼女はルグランの情婦サリと出合いルグランの私行を聞かされてその踵を引き返してしまう。ルグランの部屋の直下の一室ではブルースとポールとがことの成行を耳をすまして待っている。やがて恋人同士の口論ー女の男を詰じる叫び声、が聞こえるとポールは興奮してルグランを殺してやると叫んでルグランの部屋へ駆上がる。アパートの夜番は彼がルグランの部屋へ飛び込むのを目撃する。次の瞬間銃声一発。ポールはルグランの死体と窓から逃れる女の後姿を認める。それを妻と信じたポールは15年の懲役刑を甘受する。ローラは悲痛の極ニューヨークへ赴いたがサリと会って事件の真相を知る。サリは告白書をローラに送って自殺したのである。ローラは恋人ポールの無罪を立証しブルースの偽証罪をあばいて復讐を遂げた。(フォックス支社輸入)

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作品データ

原題
The Woman in Room 13
製作年
1932年
製作国
アメリカ
配給
フォックス支社
初公開日
1932年
製作会社
フォックス映画


[c]キネマ旬報社