雨の日にふたたび:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
雨の日にふたたび
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雨の日にふたたび

1973年6月16日公開、戦争
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ベトナム戦争で捕虜あるいは行方不明になった兵士の妻たちの苦悩を描く。製作はリンダ・ゴットリーブ、監督は「屋根の上の赤ちゃん」のマーク・ロブソン、原作は主婦でシナリオ・ライターのジョーン・シルヴァー、脚本はシルヴァー自身とジェームズ・ブリッジスの共同。撮影はチャールズ・ウィーラー、音楽は女流のアニタ・カー、編集はドロシー・スペンサーが各々担当。出演はケイト・ジャクソン、キャサリン・ジャスティス、スチュアート・マーゴリン、ヘーゼル・メディナ、キャスリーン・ノーラン、ラッセル・ウィギンス、ジョアン・マーフィー。

ストーリー

雨の日、サンディ・ロートン(ケイト・ジャクソン)、メリー・ケイ・ビューエル(キャスリーン・ノーラン)、シャロン・ドーンベック(キャサリン・ジャスティス)の3人は、マイアミ国際空港に向かって車を走らせていた。サンディは20歳。ロイ・ロートン中尉と結婚したのもつかの間、挙式から2週間で夫を戦場に送り出さなければならなかった。運転しているメリーは4人の子供の母親、夫はベトナム戦争に行って7年間も捕虜になったままである。シャロンは26歳。空軍大尉の夫はベトナムで行方不明になっていた。つらく苦しい体験をとおして、彼女たちは良き友人となっていた。夫が行方不明後、サンディは再び大学に戻り、間もなくアラン・ウェバー(ラッセル・ウィギンス)と知り合った。アランの若々しい情熱はサンディに向かって一途に燃え上がり、ロートン中尉の死を願ったが、彼女はその愛を素直に受け入れることはできなかった。ある日、サンディは黒人女性のジェーン・ヨーク(ヘーゼル・メディナ)に、パリ行きを誘われた。ジェーンの夫も同じく行方不明で、パリで北ベトナムの代表部から、夫たちに関する情報を得ようというのだ。シャロンも加わってパリ行きは実現したが、それも無駄な徒労であった。そんな時、アランから国際電話を受けたサンディは、帰途にアランを訪ねる決心をした。再会の夜、2人は激しく愛し合った。その後、アランと同棲生活を始めたサンディのもとに、捕虜収容所から1通の手紙が届いた。夫は生きていたのだ。アランに向かって燃え上がる肉体と、夫を思う精神の板ばさみに悶える彼女だったが、アランと別れる決心をする。だがその決意を自分から話すことができず、その役をメリーに頼んだ。メリーも夫が収容所で病死した報を聞いて、悲しみに沈んでいた。いよいよサンディは、夫ロイ・ロートン中尉が釈放され帰国する日、メリーの運転する車でマイアミ国際空港に急いだ。雨がいつやむともなく降り続いていた。人に助けられ、頼りない足どりでタラップをおりてくる夫。青白い顔、生気のない眼。その眼がサンディを見つめた時、彼女の心の中はいっそうに複雑な思いでかき乱されていた。

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作品データ

原題
Chained to Yesterday
製作年
1972年
製作国
アメリカ
配給
ユニヴァーサル=CIC
初公開日
1973年6月16日
製作会社
マーク・ロブソン・プロ作品
ジャンル
戦争


[c]キネマ旬報社