石黒英雄
アキラ
松本光司の同名人気コミックを「火山高」のキム・テギュン監督が実写化した、サバイバル・アクション。吸血鬼の巣くう孤島を舞台に、行方不明の兄を探す高校生の死闘を描く。
※結末の記載を含むものもあります。
謎の女性から、行方不明の兄・篤が“彼岸島”と呼ばれる絶海の孤島で生きていることを知らされた高校生の明。兄を探し出すために仲間たちと共に島に上陸するが、そこは吸血鬼と化した凶悪な住民たちが巣くう島だった。
監督
原作
脚本
主題歌
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
撮影
美術
編集
音楽
衣裳デザイン
照明
装飾
録音
助監督
[c]2010 松本光司/講談社・「彼岸島」フィルムパートナーズ [c]キネマ旬報社
原作が漫画だそうだが、未読。 お話は行方不明になった兄を追って、吸血鬼が居ると分かっていながら離れ小島に渡り、そこで兄と共同して吸血鬼と戦うと言うもの。 韓国映画「火山高」を撮った韓国人が監督している。その映画もそうであったが、やりたい事は分かるのだが、他の映画の単なるパクリの様なシーンが目立つし、脚本の出来も悪く主人公達の行動に整合性が無いのが散見され、観ていてイライラしてしまった。 怪しい女の跡をつけて行ったら、鉄パイプで殴っても全く平気な吸血鬼に襲われ、泣きながら逃げまどった高校生達が、翌日に仲良しグループと言う理由だけで、ろくな武器も装備も持たないで吸血鬼が何人居るのか分からない小島に行くと言う行動自体の異様さに製作陣は気付かないのか?変でしょう! おまけに島に渡って早々に、仲良しグループの筈だったのにいきなり裏切りが始まり、観ている私は増々イライラしてしまった。なんじゃこりゃ! 吸血鬼と戦っているレジスタンスと称する連中も、あれだけの武器と火薬類を持っているなら、早々に吸血鬼達の跋扈を排除出来る筈。 要は映画全体がバラバラ。企画段階での詰めの甘さがもろに出ており、映画としての出来は悪い。 取って付けた様な不出来のCGの爆発シーンにもガッカリしたし、その癖ちゃんとした爆発シーンも有ると言う全体に統一性を感じないバラバラの映画。 原作もケータイ小説の様なご都合主義の内容なのだろうか?原作のファンがレンタルで観る程度なら!としか言えない。
「十五少年漂流記」を少年から青年への成長期の物語と読むか・・・。おそらくこの物語の底辺にはそれが流れている。 それにしても山本耕史のこの白塗りの美しさは何だ!かつてはこの中性的な怪しい魅力はジュリー(沢田研二)のものではなかったか。他に特筆すべきことはないが、ハラハラドキドキの青春映画を見たければ、この映画はお薦めである。まあスプラッタホラーのまがまがしさは無いが、かつての東映のチャンバラ劇のすがすがしさは感じる。評価は別れるかもしれない。