ジャンゴ 繋がれざる者|MOVIE WALKER PRESS
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ジャンゴ 繋がれざる者

ジャンゴ 繋がれざる者

2013年3月1日公開,165分
R15+
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クエンティン・タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』以来3年ぶりの監督作は、ジェイミー・フォックスを主演に迎えた西部劇。妻を取り戻すため、賞金稼ぎとなった元奴隷のジャンゴが過酷な戦いに挑む姿を描く。レオナルド・ディカプリオが悪徳農園主に扮するほか、サミュエル・L・ジャクソンほか多彩な顔ぶれが揃った。

予告編・関連動画

ジャンゴ 繋がれざる者

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

1859年のアメリカ南部、奴隷だったジャンゴは、賞金稼ぎのキング・シュルツと手を組み、南部のお尋ね者たちを次々と捕まえていく。その目的は、離ればなれになってしまった妻ブルームヒルダを見つけて救い出す事だった。農園の領主で極悪人のキャンディの元にいるブルームヒルダを取り戻すためのジャンゴの壮絶な戦いがはじまる。

作品データ

原題
Django Unchained
映倫区分
R15+
製作年
2012年
製作国
アメリカ
配給
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
上映時間
165分

[c]キネマ旬報社

  • ma_maru
    ma_maru
    5.0
    2013/3/17

    タランティーノのバイオレンス描写はいつもながらだが、
    前作の「イングロリアス・バスターズ」では
    ユダヤ人差別を下敷きにした物語進行が卓越だった。

    今回の舞台は黒人奴隷社会のど真ん中の時代における、西部劇。
    白人歯科医で賞金稼ぎのキング・シュルツがひょんなきっかけから
    黒人奴隷のジャンゴと賞金稼ぎを一緒に始める。
    これまた、黒人差別を下敷きにした社会での物語展開。

    物語の要とも言える歯科医のクリストフ・ヴァルツがとにかく素晴らしい。
    弱者の立場に寄り添ったヴァルツのセリフが湿り気のない
    カラッとした温度感で発せられてかっこいい。

    黒人奴隷のジャンゴとの接し方が相手を尊重している。
    この時代で外国人の白人が黒人を差別しないということがありえるのだろうか、とも思う。
    もしあるなら、という「仮りのケース」として見ることはできるが、その時代で普通に黒人を尊重するのは周りの反対の目もあるから非常に難しいことだと思う。

    相手に敬意を払いながらも黒人を奴隷と見なす社会をも尊重する。
    こんなあちらを立ててこちらも立ててなど通用するのか、と自分なら困り果ててしまいそうだ。

    ところが、ヴァルツは毅然と言い放つ。
    「私自身は黒人を奴隷と見なすのは反対だ。
    しかし白人と黒人がコンビを組むのは世間的にまずいから、
    私の従僕のふりをしてくれ」と持ちかける。
    さらに素晴らしいのは気持ちを汲み取ったジャンゴは同意を得る。

    相手に一方的に態度を決め付けるのではなく、
    選択肢を提示し選んでもらう。
    自発的に奴隷の役割を演じてもらうことで、
    社会との軋轢を封じる対策を講じる。

    こういう態度が一貫し、黒人嫌悪の人間ともトラブルを起さないでかつ悠然と接していくクールさは、高潔で美しさすら感じたほどだ。

    また、ディカプリオ演じる奴隷売買のボスにひと泡吹かせて目的を達成させようとした作戦はキラリと光る知恵が見え隠れした。
    そこで起こるひと悶着と一貫した人権を尊重しているからこその高潔な態度は観ていて爽快だった。

    まるでクリストフ・ヴァルツ自身が考えた言葉であるかのうように錯覚してしまうほどのセリフ回し。
    パンフレットによると、タランティーノがヴァルツを想定し、脚本が進む毎に、ヴァルツに本を送って読ませた、とあった。

    タランティーノの凄さを再確認。
    タランティーノ凄いや、と感嘆したのと、自分のセリフにまで昇華させたヴァルツ凄いや、と二度驚いた。

    暴力描写だけでない素晴らしさが発揮された本作。
    タランティーノとヴァルツの二人三脚と書くと他の出演者に怒られてしまいそうだけど、アカデミー賞受賞したから許してもらえるかな。

    脚本の素晴らしさとヴァルツのセリフの一体感。
    いつもの暴力描写と黒人差別。
    渾然一体となった政治的に正しい所作のヴァルツも
    最後は大爆発の無礼講。
    結局、エンタメ要素ギッシリしつつも、作品の完成度も高いという素晴らしさ。大好きです。

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  • 静
    5.0
    2013/3/12

    酒、早撃ち、山、馬、女、去る。火薬の量も文句なし。
    凍える寒さ、風の叫び、白き恐怖、目も耳も覆いたくなる人の残虐さ。生きる様も殺す様も死ぬ様も、全身全霊の全力で魅せてくれます。

    私はこれまでタランティーノ監督作品で今までひとつも気に入ったものがなかったのですが、これは大好きになりました。素晴らしいです。
    初めて西部劇(マカロニ・ウェスタン)を観る方にも最初はソフトで、過去の名作ファンも細かいところで気づくものがたくさんあります。
    これからもウェスタン好きが多く増えてほしいです。

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  • Fujiko
    Fujiko
    3.0
    2013/3/10

    悪役のレオ様に興味があっただけなのですが、いやぁ~さすがタランティーノ節の濃いぃ作品でした。
    ストーリー的にはハラ2ドキ2で最後は超ハッピーエンドという、まあスカッとはするのですが、奴隷という現代の特に日本人には理解しがたい制度の、おぼろげながら想像しうる情報を遥かに超えたエグいエピソードに若干食傷気味にはなります。特に血みどろに弱い方は途中目を瞑ってご鑑賞ください。(目を閉じても絶対眠くならないような絶叫がこだましてます)
    レオ様演じるキャンディ農園の主は悪役ということになっていますが、当時の南部の大農園のボンボンはあれが普通の感じだったんだろうなぁ。ワガママではあっても姉を慕ったり客人をもてなしたりと気のいいところもあるし、他人に騙されることが我慢ならんというのは当然だし、両親を亡くし若くして大農園の主人にならざるを得なかったという自負からあのような性格になってしまったと考えると、どうも憎みきれない感じでした。むしろ影の極悪人はS.L.ジャクソン演じる老執事なわけで。
    とにかく奴隷制度反対論者であるドイツ人シュルツ医師のバウンティハンターっぷりと情に厚いところがとても格好良かったのと、最初はややオドオドしていたジャンゴがシュルツ氏の手伝いをしているうちに早撃ちの名人となりだんだん自信がついてきて別人かと思うくらい顔つきがかわってくる成長っぷりが見所でしょう。
    音楽の方は、このシーンにこの曲!となかなかお洒落で、単なるマカロニウエスタンを超えた選曲がナイスでした。ただしデートで見に行く作品じゃないので、男性諸君は要注意。

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  • seapoint
    seapoint
    4.0
    2013/3/9

    まずは個人的なことを一つ。

    L.ディカプリオを知ったのは「クイック&デッド」。
    ファンとなったのはそこからだ。

    今回同じジャンル、ウエスタン。
    大好きな監督タランティーノ!
    そしてレオ、緊急来日!!!
    いや~苦労した、このチケット。完売だったので、本当いくら費やすんでしょう。

    15分の挨拶。短い…
    よくあるプレミア試写ではないため映画館が幸い、近くに感じる。もちろん双眼鏡は用いたことは言うまでもない。CMでも見るが、やはり彼の民間人の前に現れるのは希有。その日は前に記者会見やらもあったようなので、若干お疲れ気味…

    さて、肝心の映画。
    タランティーノはどう描く?約3時間みっちりウエスタン。というか奴隷制度、レオも言っていたアメリカの暗黒時代をぎっしり描いている。
    主演のJ.フォックスはスタイルがよろしい。ウエスタンスタイルをみごとに着こなしていて、かっこええ。
    そして準主役C.ヴァルツはやはり今回のオスカー受賞はうなづけた。出番も多かったし。
    そうなのだ。今回はレオは悪役なので全体の1/3程度。NO~!!しかし、ダイニングでの取引シーンは背中をぞくっとさせる強烈な威圧感がスクリーンにほとばしっていた。あの年代で他にできる俳優がいるのだろうか。
    そしてS.L.ジャクソン。嫌悪しいらつかせる卑屈な姿勢。これぞ、演技。

    おっとそしてタランティーノ出ちゃってる。あはは。
    相変わらず音楽のセンスはcool!それに合わせて銃も軽快にブッ飛ばす。
    最近のタランティーノはわざとアナログっぽくした仕上がりにがお気に入りかな。

    アメリカの重要な歴史を描くと重い映画になるのだが、かといって、笑いがありすぎると内容が軽率になる。
    それらのラインを踏まないで、彼らしい作品に〇!

    ダイアログも「レザボア・ドッグス」のマドンナ,
    lika a virgin、「パルプフィクション」のハンバーガー、そして今回はkkkの白い被り物、笑っちゃいかんが、こういうのがタランティーノ流。

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  • tom
    tom
    5.0
    2013/3/5

    さすがタランティーノ!
    2時間45分なんてあっという間です。
    楽しめましたね~これぞ映画!
    アカデミー賞助演男優賞、脚本賞受賞は文句なしです。
    助演男優賞のクリストフ・ヴァルツのシュルツがカッコいいし、
    もちろんジェイミー・フォックスのジャンゴもカッコいい!
    当初はジャンゴ役をウィル・スミスがするっていう話も出てたけど、
    これは絶対ジェイミー・フォックスで大正解でしょ。
    陰のある重い雰囲気のジャンゴを完璧に演じました。
    ディカプリオも迫真の演技でしたし、
    サミュエル・L・ジャクソンの憎たらしい役も秀逸。
    終盤の銃撃シーンはタランティーノしか撮れない迫力とグロさ。
    ホントに凄いエンターテイメント大活劇作品に仕上げてくれました。

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  • YO99
    YO99
    3.0
    2013/3/4

    自分のイメージする“西部劇”とは何となく違うような気がします。
    「ララミー牧場」「ローハイド」「ライフルマン」「ワイアットアープ」等々毎週毎日の様に西部劇テレビシリーズを見て育ちました。後のマカロニウエスタンブームにも熱狂しました。
    本作のオープニングで懐かしいメロディを聞いて一瞬にして“あの頃”に戻った気がしました。
    でも作品としては違っている気がします。コメディとは言いませんが、デフォルメされているというか軽いというか、今風のアクション映画の舞台を西部劇に仕立てただけのような気がします。
    もっと根太い寡黙で真っ直ぐな男臭さ、重厚な緊迫感と爆発的な過激さ・残酷さが“西部劇・ウエスタン”の真骨頂のような気がします。
    人種差別・奴隷制度等々のテーマやメッセージに拘り突き詰め、詰め込みすぎたのではないでしょうか?
    久々の西部劇で期待していたので少し残念です。

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  • 泉
    4.0
    2013/3/2

    舞台挨拶で照れてるレオとは対照的な傲慢なカルヴィン・キャンディが売りの映画ですが、クリストフ・ヴァルツ演じるドイツ人が秀逸ですね。
    変に気取っているけど、博識で冷静でユーモアが有って計算しつくされている行動。
    そんな彼が唯一見過ごせず許せなかったのがダルタニアン。
    目的の為には仕方なかったとはいえ、救えなかった。悪人には遠慮が無いくせに、思わず助けようとする人間臭さが意外でした。
    ジャンゴには目的を見失うな、冷静に・・と言いながら心が揺れた。そしてずっと心を占めていた。
    何か彼が滅茶苦茶格好良かった。

    ちょっとずれてるジャンゴのセンスも笑えるけど。中々演技派の役です。作中で。

    あとはサミュエルのスティーヴンね。もう、怖いわ~抜け目ないわ~良いキャラでした。

    どうしてリリーも‥?って思いますが、数々の奴隷の売買や仕打ちを黙認してき事が罪なのでしょうね。

    あのずれた選曲からグロさから、自分の役とその行く末もタラちゃんらしさが漂ってます。

    かなりグロいですけど、笑ったし、楽しかったし、差別に腹が立つし、すっとしますね。

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    ネタバレあり
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  • potewoods
    potewoods
    4.0
    2013/3/2

    と言うようなスタンスで、私はタランティーノを楽しみます。決してこれが大好きとかタランティーノファンとか公言したりはしません。血塗れのバイオレンスや「悪趣味な」悪ふざけは、ブラックユーモアとは分かっていながらも憚られるものです。でもそれなりにそこそこ80点くらいの安定感と面白さがあるタランティーノとは、the B級の代名詞として有りながらもやはり優等生なんだなと感心します。
    前作、イングロリアスバスターズが、傑作すぎて、所々で較べてしまいました。今回のは、前作には及びませんが、クリストフヴァルツのスノッブな軽妙さ、ディカプリオやサミュエルエルジャクソンのめっちゃ嫌~なやつぶりは見事なもので、その辺たっぷり味わって楽しめます。ラストのジャンゴのクールな暴れっぷりは痛快で、子供の頃戦隊ものやドラゴンボールを見ていた気分ってこんなんだったかもと思い出したりした。
    間違ってもデートに誘うような映画じゃないよ。特に映画ファンでもなく、サブカル免疫もないような女の子からは顰蹙を買うでしょう。代わりにこれは、男子高校生が野郎どもで塾をサボって観に行くのにうってつけの映画と言えるでしょう。

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  • 亀戸大根
    亀戸大根
    3.0
    2013/3/2

    復讐に燃える主人公、大サービスの血糊、お約束の残虐シーン、と、なつかしの西部劇。まぁストーリーはあって無いようなもので、撮りたいシーンのために無理やり話が展開。

    サミュエル・L・ジャクソンがさすがの貫録。ドン・ジョンソンは余裕のチョイ役。ディカプリオは…残念な。

    なにしろ”溜め”が多いので長尺でしたが、飽きたな~とも思わずに”タラ祭り”として楽しめます。

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